NHKの番組「その時歴史が動いた」は大好きな番組なんだけど、マンガ文庫になっているのはご存知でしょうか。連休最終日は以前から読んでみたかったこちらのマンガ文庫2冊を読み込んでいた。どちらかというと戦国武将とかが取り上げられることが多いけど、今回読んだのは、1冊は「誕生・創業編」。もう1冊は「経済立国編」。さっそく概要を紹介すると。
誕生・創業編
1.汽笛一声・日本の産声 鉄道開通に賭けた若者たち (大隈重信 伊藤博文)
2.走れ!AA型 国産自動車誕生物語 (豊田喜一郎 豊田佐吉)
3.新聞誕生 幕末・ジョセフ彦の挑戦 (ジョセフ彦)
4.にっぽん郵便創業物語 前島 密の挑戦 (前島 密)
5.「学校」誕生 初代文部大臣・森 有礼の挑戦 (森 有礼)
6.サムライ魂でデパートを創れ! 近代百貨店誕生物語 (日比翁助)
経済立国編
1.マッカーサーを叱った男 白洲次郎・戦後復興への挑戦 (白洲次郎)
2.銀行は人びとのために 金融危機を救った渋沢栄一の決断 (渋沢栄一)
3.1929年 NY株価大暴落 (ジェシー・リバモア ジョセフ・ケネディ)
4.金融恐慌、日本を揺るがす 巨大商社、鈴木商店の挫折 (金子直吉)
5.ダルマ大臣・高橋是清 経済危機と格闘す (高橋是清)
マンガだから読みやすいし、ざっくりと時代を把握するにはとても有効だと思った。全部で11のストーリーが紹介されているわけだけど、ほぼ全編に共通していえるのは、
1.変革者たちは 若い頃に海外に渡り、視野・見聞を広めていること。
2.その知識・見聞をもとに、ある人は「銀行を作ろう」と思い、またある人は「鉄道を作ろう」と思う。
もちろんそれが「学校」だったり、「新聞」だったりするわけだけど、とにかく熱い志をもつ。
3.ほとんどの場合、その思いは上司や世の中に理解されず、反対を招く。
場合によっては本当に暗殺されてしまう。まさしく命がけの挑戦だったと言える。
4.志をもち、行動を起こす人も、それを認め応援する人も、いずれも若い。
この4番目の「若い」ということは重要だと思う。
明治維新の頃も、第2次大戦後も、そして現代も、大きな変革期ということでは共通しているけど、現代は政治も経済も時代の変化を理解しない老人に権力が集中し、既得権益を守ることばかりが横行しているように思える。維新の頃や戦後の頃のような変革の精神をもって、熱くて高い志をもって事業に打ち込んでいきたいし、そういう変革を応援する時代になるといいと思った。
ダイヤモンド8月23日号。今回の特集は「エンタメ全解剖」。30ページから69ページまで 39ページにおよぶ特集は読みごたえあり。エンターテイメント市場(映像、音楽、音声、ゲーム、遊園地、コミック・コミック誌、ステージ)の規模は9兆円。その内情を推察し、今後を展望するのには一読しておくといいと思います。
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