東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




私たちの親たちは戦後の荒廃した日本を再建し、豊かな人生を送ることを目指して懸命に働いてきた。やがて、世界第二位の経済大国になったことで、その願望は達成されたかのように思えた。ところが物質的には豊かな生活が実現できたにもかかわらず、多くの人は満たされず、不安や不満を抱きながら生きている人が多い。

教育の現場では 戦前の思想統制の反動から「自由がいちばん重要であり、子どもの自主性を尊重すべきである」という方針で教育が行われてきた。
「自分にとっての自由」が他人に悪を及ぼすことがあるにもかかわらず、そのようなことは一切語られることなかった。自由であることの責任の重さや自ら自由を抑制する意志力の大切さは理解されないまま、自分の人生は誰からの制約も受けずに自分の思うがままに過ごしていきたいと考える風潮を生み出してしまった。

今、社会に溢れる理解不能な思考ロジックによる犯罪などはこういったことの延長線上にあるような気がしている。だから豊かにはなったけれど生きていくのには難しい時代になったと感じている。

ぼくらは今、自由というものをもう一度見直す必要があると思う。自由であることの責任や自らの自由を抑止する意志力の大切さを確認するべきだと思う。

テクノロジーやライフスタイルはどんどん変わっていくけど、自由であることの責任の重さはなにも変わっていない。

仕事に懸命に打ち込むことで、人間としての心を作り、自由であることの責任を自覚しながら、勇気をもってチャレンジし、人を思いやり、苦労することや辛抱することを厭わず、人のために貢献する。そんな人になれるように努力するべきだ。

それが現代に溢れる不安や不満を乗り越えて、素晴らしい人生を送るコツのように思っている。

*********************

 ↑ 京セラの稲盛さんの影響がたいへん強いです。尊敬しております。


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



« St Valentine’... 祝!ペッパー... »
 
コメント
 
 
 
『自由』 (一言さん)
2005-02-17 11:30:19
はじめまして・・・

一言コメントさせてください。



自分が大学へ入学することが決まったとき、とある会社の重役さんの娘さん(東海大卒)に言われた言葉を思い出しました。

『大学へ行き、一人暮らしを始めたら“自由”になるけれど、そこにある“責任”の重さをよく考え、知りなさい。』と・・・

まさにとしたかさんのブログのとおり。



“自由”をはき違えている人たちが多すぎますね。これでは日本はどうなってしまうやら。
 
 
 
今は自由より責任ですね (としたか)
2005-02-18 01:58:06
一言さん、コメント、どうもありがとうございます。



これは「稲盛和夫の哲学」(PHP研究所)という本に書かれていることをベースにしているのですが、「稲盛思想」にはすごく共感しておりまして、ブログに書いてみました。



責任が伴わない自由を主張しようとしたり、できないことを個性と呼んでみたり、今の日本は混乱してると思うのです。



なんとか、変わっていけば・・。と思っています。
 
 
 
本当のカリスマ (起業家に憧れる者)
2005-03-03 21:19:58
稲盛さんは、もはや単なる経営者を越えた、実践思想家というような現代の日本では稀有の存在ではないでしょうか。かつて、田原聡一郎と船井幸雄の対談本の中で、船井幸雄が「私は、稲盛さんに言いたい。あなたこそ政治家になるべきだ。」と書いているのを読みましたが、私もその通りだと思います。稲盛さんは、若手の政治家に期待されておられるようですが、稲盛さんほどカリスマ性を持った人は、今の政治家の中にはいないわけですから、今後、日本が本当の民主主義国家になって、稲盛さんのおっしゃる「倒木更新」が行われて、次々にベンチャーが発展していく社会にして頂きたいと願っています。
 
 
 
本当に (としたか)
2005-03-04 01:18:10
起業家に憧れる者さん、コメント、どうもありがとうございます。



京セラの稲盛さん、本当に尊敬しますね。稲盛さんが総理大臣だったら日本はぜんぜんよくなっているでしょうね。



この国を変えていくのは政治家ではなくて、起業家、経営者なのでしょうね。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。