東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




3年越しのドラマ「坂の上の雲」。いよいよ本当の大詰めですね。去年までの友情・青春編的な要素は封印され、今年放送分はすべて戦闘シーンで彩られることになり、その映像も最先端であるが故に、リアルで「悲惨」な印象が強くなりますが、やはりクライマックス。見ていて気持ちが高揚します。

今日放送分の前半は「奉天会戦」。秋山好古率いる騎兵隊が大活躍します。塹壕を掘り睨み合う両軍のよそに、ロシア軍の後方600キロの補給動脈の爆破を永沼中佐に命じる秋山。「騎兵の真価を発揮して、後方撹乱、牽制、兵站の襲撃、やれることは全部やってこい。ええか、永沼。騎兵とは冒険と襲撃じゃ」と言い放つところ。



今日放送分の後半はいよいよ日本海海戦。「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス」との電文に参謀 秋山真之が「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」と書き込んだことは有名。連合艦隊司令長官は東郷平八郎。



旗艦三笠のマストにZ旗が掲げられ、「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」の伝令が乗組員一人ひとりに伝えられていく。



そして丁字戦法が始まる。三笠はバルチック艦隊を前に敵前回頭を始める。世界の海軍戦術の常識を打ち破る作戦が開始される。


見方によってはこれほど過酷な時代もないかもしれない。かつて武士のものであった戦闘に国民もつれ出され、想像を絶する強敵とまみえることになる。産業に目をやれば女工哀史の時代だ。だけど、自分はこの幕末から明治・日露戦争にかけての時代が好きだ。日本人が総意として、ここまで国の隆盛のために尽くした時代もないのではないか。志が高い。

次回はいよいよ最終回。楽しみだ。

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コメント
 
 
 
「坂の上の雲」。 (田辺義明)
2011-12-19 15:25:52
松田敏孝さん:

松田さんが「『坂の上の雲』はいい」というのを聞いていて初めてTVで部分的に観ました。日露戦争で、艦砲が交わされるシーンに日本人として、感動せざるを得ませんでした。
ただ中国人を妻に持つ身としては、ここでの日本の勝利がその後の中国大陸進出への第1歩となったのは、残念です。
ですが、なんと言われても、ここでの「日本海軍」はメチャクチャ格好いいのであります。昨年は学研さんの『歴史群像』という本にも関わったのですが、歴史を他人事として見ていてはいけませんね。
いまの『中国国歌』は、作曲者(ニェアル)・作詞者(田漢)ともに日本留学組で、とくに作曲者のニェアルは鵠沼海岸で事故死しています。そのためか中国国歌は日本の『行進曲軍艦(軍艦マーチ)』に類似していると言われます。どちらも景気のよい曲調です。
 
 
 
坂の上の雲 (としたか)
2011-12-19 20:55:22
田辺先輩
あの時代を生きる人たちにとって、軍人になることはあこがれであったかもしれませんし、使命感を駆り立てられることだったかもしれません。また、そういう先輩たちがいてくれなければ、日本はいずれの列強下の植民地になり、今とはまったく違った歴史を歩んでいたかもしれません。

長く鎖国していた極東の国が、わずかの期間の中で、ここまで整えて、歴史ある大国と渡り合ったことに感動を覚えます。
 
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