東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




会議のとき自分の意見と違うからといって、その意見を軽視するつもりはない。もとより自分の意見が正しく、自分と違う意見は間違っているなどと言うつもりはない。社員の皆さんの発言は、一人ひとりが会社のことを真剣に考え、自分の価値観に照らし合わせ発言していると信じている。自分もそう。考えに考え抜いて、信念に基づいて発言している。

今日(もう昨日ですね)の社内会議で話し合った問題のほどんどは、数学の問題のように明確に答えがでるような問題ではない。「これが正解で、それは不正解」と明確に言い切れればその方がいいけど、経営の問題はそうはいかないことが多い。自分との意見の不一致はたぶんに考え方の問題で、だからどちらかが間違っているというような問題ではない。

自分自身は少しでも的確な決断ができるように、日々本を読んで勉強したり、いろいろな方と会って話しをしたり、尊敬する多くの経営者だったら「こういう場合はどうするのだろうか」と自問自答したりしている。今回の件も自分なりに考え抜いて、その結果の結論だと理解してほしい。会議では参加者の意見を求め、参考にさせてもらうけど、今、自分が社長である以上、社内のことは、最後は自分が決断する。みんなの意見で決断の内容が変わることもあるし、自分の決断を押し通すこともある。その点は柔軟に、ケースバイケース。

今は自分にそういう役割がめぐってきているのだと思う。一人ひとりの役割は変わっていく。開発から営業に配置換えになったり、主任から課長になったりすると求められる役割もかわる。そして社長になれば社長の役割がある。今は自分が社長だけど、ぼくの次に社長の役割を担う人は確実にもう存在しているはずで、その人がどのような意思決定をするか、そのとき自分の役割はどのようになっているのか、そのあたりのことはまだわからない。
ただ、現在は自分に社長という役割がまわってきている。だから自分は自分なりに、懸命に現状を理解し、周囲を分析し、自分の信念に基づいた決断で会社を運営していく。そこのところだけはわかってほしい。

今、「自分とは考え方が違う」と言ってモチベーションを下げてほしくはない。もちろんそういった価値観は近ければ近いほどいいと思っていて、自分の考え方が理解され、それが社員の皆さんにも影響を及ぼし、「なるほど、そういう考え方もあるのか。じゃ、これからはこういうふうにしてがんばろう」と、前向きに、より発展的にとらえられ、さらに会社を伸ばす方向で、活動していってほしいと思っている。

できるだけ価値観を共有し、より会社を発展させるべく、これからもともに会社運営につとめていこう。ぜひよろしくお願いします。

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
人間って (まーくん)
2005-03-23 08:09:59
毎回毎回自分が嫌になることの繰り返しです。

「言わなきゃ良かった」、「もう少し違った表現があったのではないか・・・」

一度自分の口から発した言葉は、もう戻すことは出来ないんですよね。(決断に関しては、間に合えば変更することが可能なんですが。)

いつも社員のみなさんと接する度に、反省の繰り返しです。

としたかさんとはレベルが違うかもしれませんが、自分なりに社員と価値観の共有を目指して頑張っていこうと思います。
 
 
 
難しい (Taka)
2005-03-23 09:49:40
経営者だったり、トップだったりすることの難しさを常に感じますね。でも、会議で議論があることは素晴らしいことと思う。決断はその時の判断であるから結果として上手くいかない場合もあるかも知れないが、それは結果論であるし、組織が一旦結論を出したら、それを達成する為に反対の意見の者も協力して成功に導く、そんな会社が強い会社だろうと思う。

上司の意見への反論は怒っているのでは無い、それをくつがせるだけの考えだったり意見が欲しいね、上司としては・・・・・サラリーマン時代沢山の改善と変革をやらして頂いた。色々な提案が採用され実現できた訳だが、でも採用されたものは私の提案や判断したもののほんの一部に過ぎなかった。その時は自分の意見の方が正しいのにと思ったものだが、だんだんと目の前の状況だけの判断ではダメなんだと気がついた。やっぱり、上司は上司なりに経営者は経営者なりに、広い視野の中での判断である。自分もっと研鑽して、次は自分の意見を通してやると奮起したことを覚えている。

ここで一番大切なことは末端の生の声が直接に伝わる仕組みであると思う。大きな組織に成ってくると直属上司が代弁し、採用にならなかった時のフォローが大体適切でない、面倒だから相手の納得性を考慮せず結論だけを言ってしまうので、益々モチベーションが下がってしまう。後日、私が部長になった時、職制の会議にも必ず、発案者を出席させ発表させたものでした。

大切なことは社長の声は天の声では無いと言うこと、いつでもくつがえさせることが出来ると言うことを自覚して、自分の視野を広くし大局感のある提案をすることですね。

済みません、わが社でも同じ様な悩みで、なかなか変革が進まないものですから・・・・つい余分なことまで書いてしまいました。
 
 
 
ありがとうございますっ! (としたか)
2005-03-23 22:22:54
まーくんさん、Takaさん、コメント どうもありがとうございます。



自分も引き続き社員と価値観の共有を進めながら、頑張っていきます。社員の言うことに極力耳を傾け、活発に議論しながら改革を進めます。



昨日の会議は8つの議案。

すごく活発に議論できるのはとてもいいことだと自分も思っています。ほとんどの議案は最終的には楽しい雰囲気で合意に達していくのですが、1つだけ、参加者の人たちの意見を全部否定して、自分が「こうだ!」と言い切ってしまった議案がありまして、ちょっと自分的に後を引いたものですから・・・。



でも、ハイ、大丈夫です。これからも頑張っていきます。社員のみんなも理解してくれると信じています。



貴重なアドバイス、どうもありがとうございました。
 
 
 
Unknown (あゆのもと)
2005-03-24 13:31:18
ひとつだけ・・・?
 
 
 
えっえっ! (としたか)
2005-03-24 22:51:00
あゆのもとさん、コメント どうもありがとうございます。



ってひとつだけだよね。他の議案はみんな合意してるよね。ひとつは最後の議案でこれは自分が「こうする」と言って決めてしまった。あともう一つ、時間がなくて、「じゃ、この議案は次回にまた」っていうのがあったけど、その他は合意してるよね。
 
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