昭和っていい時代だったなぁ・・・って、思わず涙が流れてしまいました。映画をみていた人のほとんどがそうだったように思う。ものごころがつき始め、自己を確立していった頃、その周辺にあった風景や、会話が、どうにも心に染み込んできて、しめつけられるような感じになるんだよね。さり気ない日常の中に人情が見え隠れして、思わず微笑んでしまったり。
「男はつらいよ」のシリーズ50作目は、寅さんの甥っ子満男に訪れる出来事をメインストーリーにして、多くの満男の回想シーンの中に寅さんやマドンナたちが登場する、これまでのシリーズを一つの映画につなぎ合わせるような作品。出演者の中には故人となられた方々も多かったけど、皆さん、総天然色で見事によみがえり、若々しい笑顔でストーリーを盛り上げてくれました。
もしこの世界観が、50代以上にしか通じないとすると、それはもう自分は「時代おくれ」を認めるしかないのかもしれない。自分はこの世界観が好きで、抜けられないし、もちろん世界観の強要はできないから、だんだん少なくなっていく「共有者」と昭和を懐かしむ時間が増えてしまうかもしれない。それくらい、もう、なんつうか、自分にとってはプライスレスな価値がある時間になってきている。
「フーテン」って言葉も使われなくなったけど、ここに書かれているように「根無し草の自由人」という意味だとすると、自分にはフーテン的要素がずいぶん入り込んでいるような気がする。多分、自分の旅好きは、寅さんの影響が強いし、あと歌でいうとジェリー藤尾の「どこか遠くにいきたい」とか、シューベルツの「風」とか、ウィークエンドの「岬めぐり」あたりの影響があるかも。ま、それはいいんだけど。
黒磯の巨大なショッピングセンターの中にシネマコンプレックスがあって
大勢の人たちで賑わっていました。去年の暮れにみたSTAR WARSもやってました。
義母とヨメさんと、しばし昭和にタイムスリップしてきました。映画館から出てきて、みんなで「よかったねぇ〜〜〜」って言い合ったのでした。「男はつらいよ 50作目 お帰り寅さん」、本当によかったです ( ´ ▽ ` )ノ 。