NHKの大河ドラマ「篤姫」を見ていて感じていたことがある。それは
・幕府内では紀州派と一橋派に分かれて派閥争いをしているが、
当時の海外情勢を考えるとどちらの派閥が政権を握っても同じようなものだということ
・幕府は「公武合体」を唱えて京都から将軍の嫁をもらうことにしたが、
そんなことをしても時代の流れは止められないということ
鎖国ばかりもしていられなくなって、海外に目を向けたとき、当時の幕府の高官たちはどうしていいかわからなかった。ようするに当時の幕府はすでに政権担当能力をなくしていた。その状況の中で、どの派閥が権力をもっても、公武合体をさせても、残された選択肢は結果的に大政奉還しかなかったと思う。どの派閥が権力を握っても、公武合体させても、意味がないということだ。
明治維新は薩摩と長州の若者たちが中心になって起こす。当時の下級武士たちで、とにかく若い。現場でバリバリ動くのは20~30代、意思決定者たちも40代だ。もちろん若さゆえの無知や失敗もあるけど、変革のときは「若さ」がパワーになることが多い。新しく国の担い手になった若い役人たちは果敢に海外に渡っていく。見聞を広めると、それぞれが鉄道や銀行や郵便や学校などを日本に広めようとする野望にも似た思いをもち、その実現のために邁進していく。それが日本を変えていく原動力なる。そのような夢は、現状を維持したいだけの長老たちではもてなかったと思う。廃藩置県や廃刀令なども、幕府高官や藩主クラスの上級役人が推進するはずもない。
ひるがえって現代の日本は変革のときだ。デジタル情報革命が進行している。海外からの圧力も多く、様々な制度疲労がおきている。変えていかなければいけないことは山のようにある。
そのとき、日本は今のような長老政治でいいはずがない。
次の総理大臣も上の写真の人でいいはずがない。
派閥なんかどうでもいいし、党なんかもどうでもいい。
高い志をもった若い政治家たち(たとえばこの方の政策やこだわりは素晴らしいと思う)が結集して、
日本を変えていってほしいと思う。
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