東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




あけましておめでとうございます。静岡では穏やかな年の初めとなりました。2006年が楽しく充実した1年になりますように。今年も頑張ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

新聞やテレビのニュースなどでは2006年は「歴史的転換点になる」という論調をよく目にします。「バブル崩壊以来10年以上続いたデフレ経済がインフレ経済に転換する」年になると言うのです。そんなこと言われてもぜんぜんピンときませんが、わかりやすく考えると デフレのときはモノの価値が下がっていくので、「お金をもっている人は何もしなくても資産価値が上がる」ことになります。たとえば5,000万円持っていると「あの新築マンションも買える」とか「あの土地も買えるようになった」という感じで、モノの方が勝手に値段が下がってくれて、お金の価値が上がっていきます。

インフレになると逆です。インフレになるとモノの価値が上がってくるので、お金をもっているだけで ボケーっとしている人は どんどんその資産価値を減らしてしまうことになります。たとえば東京都心のマンションや土地は不動産投資信託が活発化して以来、「この半年で値段が2倍!」になったところもあるらしい。これってバブルの頃以上の値上がりで、いずれにしてもボケーっとしていていては資産価値を減らしてしまう、「運用能力が問われる」ってことだと思います。

バブル崩壊以前のインフレ経済だったころ、当時つとめていた会社の先輩から「個人の資産形成は定期(預金)と株式と不動産の3本立て」という言葉を聞いたことがある。その後 あまりにデフレ経済の時代が長かったので、その頃の感覚を忘れてしまっている人って多いと思う。今 またそんな感覚を思い出して、運用していく「転換点」が訪れたのかもしれない。

企業経営的に考えた場合には、株式の売買益は所詮 営業外収益だし、不動産への投資などは自分はまったく考えていない。会社であれば、投資すべきは「事業(会社)」につきる。現業を強化するための投資、新規事業を立ち上げるための投資、新規事業を加えるためのM&A などは積極的にチャレンジする好機で、自信があるならば、またやりたい事業があるのなら 金利が安い今、長期固定金利で資金調達して積極的に事業に「転換」させていくのもいいかもしれない。

え~、ということで、元旦の経済評論でした (^_^;) 。

評論だけではアレなので、自分の主観もひと言だけ書いておきますと、事業をしていく際の今年の自分のテーマは「勇気」です。1/5の年頭訓辞のときまでに さらによく考えて発表するつもり。社員の皆さんはお楽しみに。

写真は実家での新年会の様子。ご挨拶に訪れてくれるお客様と和やかに歓談。気がついたら午前11時から午後7時まで、8時間飲んでおりました (^_^;) 。喪が明け、例年の正月の風景が戻ってきました。もちろんお客様をお迎えする準備はたいへんだけど、なんだかんだ言っても忙しい方が母親もうれしそうなので よかったと思っています。


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
あけましておめでとうございます。 (CLUBYY)
2006-01-02 01:26:48
あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。



>今年の自分のテーマは「勇気」



今までとは、ちょっとイメージが異なるテーマですね。

自分も毎年、テーマ決めているのですが、

テーマを持つ事って大切ですね。

自分も決めました。

1月5日の年頭訓辞楽しみにしてます。

それと1月4日の新年会もお邪魔させていただきます。

(昨晩は、ごめんなさい。)
 
 
 
謹賀新年 (osamu)
2006-01-02 11:28:58
 日本がデフレ->インフレ、つまり貨幣(日本円)価値上昇傾向から下降傾向に転じるとすると、外貨を一つの商品としてみた場合、相対的に円高->円安に動きますね。しかし外貨も貨幣であることに変わりはなく、また定期と言っても円建てとは限らなくなった今、定期(円建て)、株式(国内)、不動産(国内)の3本立てというのは変わったのではないかと思う。

 特段、何もして無いのにこの所の円安で円換算の預金額がエラく増えた(気がする)今日この頃。戦争があるとドル高に振れる神話も崩壊したし、日本のヲタ文化に価値がつくようになったのをみても価値基準、価値そのものの再考が求められているように思えてならない。

 
 
 
あけましておめでとうございます (ruru)
2006-01-02 11:39:41
今年もよろしくお願いいたします(*´∀`*)



そうですね...

このブログはとしたかさんの会社の

社員さんがご覧になっているんですよね



私みたいな部外者が

いつもコメント書かせて頂いてごめんなさい!



でも業種は違っても

一経営者としてとしたかさんの

こうしたお話はすごく参考になるのです



実は去年の暮れから

ちょっとした事業転換というか

「現業を強化するための投資」の話が

舞い込んでおり、

現在少しづつ進めている段階です



今回のお話を読んで

ますます意欲が湧いてきました!



まぁ私の気持ちは固まっているんですが

相手方次第、というところなんですがね☆



頑張ります!

 
 
 
今年もよろしく~ (としたか)
2006-01-02 17:38:01
CLUBYYさん、osamuさん、ruruさん、コメント どうもありがとうございます。



CLUBYYさん、そうですね、今までとはパターンを変えていこうと思っています。これまではダイナミックさが欠けていたと反省しました。同時に徹底的に顧客サービスの品質を見直し、お客様に喜んでいただけるようにしたいと思っています。年頭訓示、お楽しみに~。

1月4日の新年会も楽しみにしてるね。12月31日の件は no problem ですよ~。ではでは。



osamuさん、そうですね、外貨預金ももちろん考慮していかないとですね。実は自分もciti bankにドルで預金しているのですが、ま、いいと (^ ^;) 。

とにかくただ盲目的に「身近な銀行で定期」というだけではなくて、「考え、行動してみる」ことが大事だと感じています。



ruruさん、これからもぜひコメントをよろしくお願いしますね。この「東京日記」は社員向けだけに書いているわけではなくて、ほぼバラバラで、読者層を絞り込まないまま続けてしまっています。ですから突然社員に呼びかけたりしますが、それはそれって感じでお読みいただければありがたいです。

「現業を強化するための投資」、楽しみですね。経営者としてもっとも重要かつ成功する可能性の高い投資ですよね。大きな効果が上がりますように!

お互い今年も頑張りましょうね~。



 
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