涙の数だけ大きくなれる！ 出版記念講演会＆サイン会

１０月２９日の夜、丸善本店（丸の内オアゾ内）で元塾講師の木下晴弘さんの「涙の数だけ大きくなれる！」出版記念 講演会＆サイン会が開催され参加してきました。講演者の先生がこれほど腰が低く、「ありがとうございます」という言葉をたくさん使われる講演は初めてでした。とても素晴らしい講演で感動しました。木下先生、丸善さん、出版社の方々、それからこの素晴らしいイベントをメルマガで教えてくれた船井総研さん、どうもありがとうございます。講演で教えていただいたこと、自分も実践していきます。

当日の 映像あり、ジョークあり、まさしく笑いあり、涙ありの講演を文字だけでお伝えするのはかなり困難なのですが、つたないメモと記憶をたどりながら以下、要録を書いてみます。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

塾で講師をしていると多くの母親が「先生、ウチの子にもっと勉強させてほしい」と言ってくるので「なぜですか？」と質問してみることにしました。すると「勉強しないと将来困るから」とかおっしゃられるのですが、さらに「なぜ将来困るのですか？」と質問します。これを５回くらい繰り返すとやがて沈黙が訪れます。沈黙の後にでてくる言葉は本質的な言葉であることが多くて「・・・幸せになってほしいからです」という答えがでてきます。そこでさらに「幸せとはどういう状態ですか？」と質問します。

幸せとは　健康で、そこそこお金もあって、世の中の人の役にたち、人から慕われて、そこそこ感謝されて、愛する人に囲まれて・・・。なかなかよくばりですが、そこで「いい学校に入学して」なんてことはでてきません。
でも、何のために勉強するのか という本質を伝え、理解した子とも達は困難があっても折れることなく勉強し、結果的に希望の進学をかなえていきます。なぜ、とても本質的で大切なことを、多くの人たちは伝えていないのでしょうか。

人はなんらかの役割をもって生まれてきています。そう子ども達に言うと「先生、証明して下さい」と言われます（木下先生は数学の先生だった）。証明してほしいということは納得したいということ。そこで、「自然界はいらなくなったものは淘汰されてなくなってしまうだろう。今、自分自身がそこにいる（淘汰されていない）ということは、必要とされているから、何らかの役割をもっているからなのだ」と話します。役割 → 課題 が生じたとき、それから逃げてはいけません。課題から逃げると、たとえば会社を変わってみても、周囲にいる人のキャストこそ違え、同じ課題が現れます。人は課題を乗り越え、役割を果たしていくために生まれてきたからです。

幸せ　：　感謝、お金、信頼が得られている状態。
この幸せになれる法則があります。
何千人という熟生たちに聴いた結果です。

感謝、お金、信頼が得られている人は、他人を喜ばせた人でした。一方で、得られていない人は、自分が喜びたい人でした。「人に与えたものが、自分に返ってくる」という大原則があるようです。

子どもに「勉強してほしい」と思うならまず自分がする。「君らにいい授業を提供するには先生も一生懸命勉強するんだ」と自ら勉強しました。ところが３０％くらいの子ども達にはその思いが伝わりません。なぜでしょうか。それは「大切なことは人間関係。人間関係ができていて、相手が心を開いていてくれなければ、やはり伝わらないのですね。逆に言えば人間関係を築いていける基礎ができている人が伸びていけるのです。
心を開いてもらうためには、笑顔、元気、愛情　これを本気で与えつづけます。本気というところがポイント。人間はだれでも愛情がほしくて、それを与えてくれる人に心を開きます。

「欠点ばかりが見えてしまう」というときは「円柱の話」を思い出して欲しいです。円柱は真上から見ると丸。真横から見ると四角です。同じものでも「見る視点」が違うとまったく別のものに見えるのです。欠点は見方を変えれば長所のはず。長所と見ることができるか、です。

ほめるときは「Ｙｏｕメッセージ」よりは「Ｉメッセージ」。Ｙｏｕメッセージは「素晴らしい！」とか「エライ！」とか、これは一種相手を評価していることになるので、相手は「そんなつもりはありません」と否定することができます。Ｉメッセージの場合は「君ががんばるとぼくはうれしい」とか「君たちの行動を、ぼくは素晴らしいと思う」という言い方で、これだと相手は否定することはできないし、照れるしかない。だからＩメッセージでほめてあげることは重要です。こういったコーチングの手法はコミュニケーション手段のひとつとして理解しておくと有効です。

「その人を必要としているんだ」ということを本気で伝えれば、人は期待に応えようとします。本気の笑顔と元気で、必要だというメッセージを送っていきましょう。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

講演を始められるとき「こんなにたくさんの方々に集まっていただき、本当にありがとうございます。お忙しい中、貴重なお時間をいただいて、話しがつまらなかったりしたら本当に申し訳ないので、楽しい話しになるように一生懸命やります」とおっしゃってくれました。本当に大熱演で、多くの受講者が涙していました。

こちらの講演会＆サイン会に参加できてよかったです。サインの言葉「幸せは涙のあとでやってくる！」っていい言葉ですね。心に響きました。