啓蟄

*啓蟄やよちよち歩き幼い子 　啓蟄やよちよち歩く幼き子　　　　　 *啓蟄や小鉢の泥を払い落とす 　啓蟄や小鉢の泥を拭いおり　　　　　 *啓蟄や蛇穴覗く犬のおり　　　　　　　○

春・鳥帰る・花菜

*石蹴りてぽとんと音の春の川 　石蹴りてぽとんと音す春の川　　　　 　　　 *ゆつくりとゆっくり流るる春の雲 　ゆつくりとゆっくり流れ春の雲　　 *里山の鉄塔後に鳥帰る 　里山の鉄塔く鳥帰る　　　　　　 *桜の芽灯りはじめて古墳塚 　桜の芽灯りはじめし古墳塚　　　　 *道変えて地蔵に出会い花菜かな 　寄り道の地蔵に出会い花菜かな　　　 さんが一杯集まってしまい賑やかになっちゃいました。

桜・春の猫

*桜咲いて目元優しき乙女かな *桜咲いて目元優しき少女かな　　　　 *大家族ねこ集会の春の猫 　大家族となって集いる春の猫

二月・日永・枝垂梅

*福寿草二月に咲いて誕生日 *日永し友を迎えて会話はずむ 　友の来て会話のはずむ日永かな　　　　　 *深々と会釈かわして枝垂梅

梅・野焼き・春泥

*近づけば藪に香れる野梅かな 　近づくと藪に香れる野梅かな　　　　 *ゆきずりの母の香りの春の風 　ゆきずりの母の匂いす梅日和　　　　 　 *野を焼いて煙り空まで昇り立つ　　　　○　 *愛犬や泥を跳ねあげ春の道 　愛犬の泥跳ねあげつ春の道

芝焼く・二月

*塀の上の猫見下ろして芝を焼く 　塀の上の猫が見下ろす芝を焼く　　　　 *甘チョコのじゅわっととろける二月かな 　　　　遊びすぎ

お願い致します

*大けやき冬夕焼けのシルエット　　　　千代 　　　　 *渓谷の流れ緩やか鴨の列　　　　　　　 *春寒や工事現場の灯り蒼く 　春寒し工事現場の蒼き灯も　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 *野道ゆく早春の風ほほ撫でる　　　　　 　野道ゆく早春の風ほほにあて　　　　 *さくら貝ひろい集めた幼き日　　　　　 　さくら貝ひろい集めし幼き日

早春

*早春の飛行場にセスナ何機 セスナ機もある早春の飛行場　　　　　 *早春の水辺に垂るる猫柳

冴返る

*冴返る夜夫の居場所に犬座る 冴返る夫の居場所に犬座る　　　　　 *仁王像の凛々しき面輪冴返る *杉山の冴返りたる谺かな *寒返る朝の厨の水の音 *突然の遠吠え聞いて冴返る 　　　　　　聞いて←は説明 突然の犬の遠吠え冴返る

さくら貝

「さくらがいの歌　賠償千恵子」 さくら貝の兼題の連絡を受けてなんて可愛らしい 賠償千恵子の歌がまた素晴らしいです。 *波引いてかけよる少女さくら貝 *あの頃も今も宝のさくら貝