春隣る・春を待つ・春隣（冬）

*丸窓に鉢花並び春隣る　　　○ *久々の歯痛堪えて春を待つ　（川柳） *春近しあれこれありや夫留守 　夫留守のあれこれのこと春を待つ　　　　 *指先に春を感ずる指圧かな　 　春を待つ指圧に心かよわせて　　　　　　　　　　 　　　　　指圧・指先　（同一）

冬

*柚子干して秩父おろしの風の音 *夕焼けの編目の木立久女の忌 *大寒や出湯につかり月明かり 　大寒の月明かりして出湯かな　　　　 　　 *冬館窓の灯りに子等の声 *畑中に枯瓢箪の転がりて

マスク・冬林檎・・・・

*マスクして待合室の古時計　　　　　○ *真夜中に冬林檎むき里想う 寒き夜に林檎むきいて里想う　　　　　 *焼却場の煙り二筋冬の靄 焼却場の煙り二筋冬の朝　　　　　　 *初雪や小犬に引かれこんな坂 初雪や小犬に引かれゆく小路　　　　 *浮鴨や一斉に空へ羽ばたきぬ 浮寝鳥一斉に翔（か）つ羽音かな

今日の大雪

しんしんと降り続けるや真昼の雪　　言葉は単純に しんしんと降り続けるや昼の雪　　　　 雪かきて雪の重さに夕くれぬ 雪かきの雪のおもさの夕くれぬ　　　　 愛犬よこの雪道を走ってみよ　　◎

新年・冬

新築の屋根に三人仕事始め 家立てている音仕事始めかな　　　　　 再）寒夕焼け雲海染めて浅間山

ふくら雀・初景色

千代さんの句 新家屋ふくら雀の姿消え　　　　 新建屋ふくら雀の姿なく　　　　 参拝の鈴の音響く初景色 参拝の鈴の音ひびく初景色　　　 年重ね夕焼けの空初景色　　　　○ チーチャンの句 餌まきてふくら雀も近づきぬ　　　　○ 　　　 ガレージに二羽三羽来し寒雀 ガレージに二羽三羽来て寒雀　　　　　　　　 亡き母も眺めた浅間初景色 亡き母も眺めし浅間初景色

寒・枯菊

駅前を横断しをる寒の猫 寒き影ひきて横切る猫のおり　　　　　 紅残して枯菊ゆらす白い雨 紅残す枯菊ゆらす雨の音

お願い致します

まな板の包丁の音初料理　 包丁の音とんとんと初料理　　　　　 寒の入り高台にいて風もなく *足元に小犬座りて小豆粥

新年のご挨拶

盆栽の朝日当たりて初景色 盆栽に当たる朝日も初景色　　　　 前山の太陽昇り初景色　　　　　　 前山を太陽昇る初景色　　　　　　 新年の夜空を宮の太鼓かな　　　　○ あ～ちゃんの句 前山の鳩飛び立って初日の出 前山を鳩の飛び立つ初日の出　　　　 あ～ちゃんママの句 窓開けて息の白さや初日の出　　　○