想:創:SO

映画と音楽と美術と珈琲とその他

蛍明舎

2017-06-08 16:37:39 | 日記
今回は私が首都圏に住んでいた頃、よく足を運ばせていただいたカフェを紹介させていただく。蛍明舎という。千葉に二つお店があり、どちらもとても寛げる空間である。蛍明舎さんのホームページに店内の写真も沢山のっているのでぜひ共、ご参考に。コーヒーもケーキも個性的で味わい深く素晴らしい。人生で疲れた時の良薬というか、不思議と落ち着ける質素な優雅さのようなものがある。

お客さんは中高年が多いのかもしれないが、楽器を持った芸術系の若い人達も見かける。そのあたりの詳しい内容もお店のホームページの情報の方が参考になるのは間違いない。私は京成電車の谷津駅の近所にある、御伽噺に出てきそうな洋館の谷津店によく立ち寄らせていただいたが、東京に近い八幡店を訪れた時にはなぜかジャスピアニストの巨匠キース・ジャレットの不朽の名作「ケルン・コンサート」がよくかかっていた記憶がある。あの切ないピアノの音がコーヒーの香りや味に自然と調和していた。私はコーヒーにどうしても酸味を求めてしまう為、ここで飲むのはロア・ブレンドが殆どである。そして店内の空間は八幡店の方が私は好きだ。

実は前回新作について書いた村上春樹氏もこのお店によく通っていたらしい。ここは時間を忘れてじっくりとコーヒーを味わうのがベストだが、美味と安らげる空間がとても魅力的なので、土日や祝日は混んでいることが多いようだ。行くなら平日がお薦めかもしれない。文学的な雰囲気もあり、自分自身にとっての名作の大切なシーンを思い浮かべながら過ごすのも良いだろう。

http://cafe-keimeisha.jp/

http://cafe-keimeisha.jp/muscat1/
コメント
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