味わい一筆

季節感ある暮らしをいっしょに楽しみましょう

旅箪笥(たびだんす)

2018-04-16 18:10:13 | 今日の一服

4月のお茶会は春爛漫をテーマにしたものでした。

春は旅たちの季節、旅箪笥のお点前のおもてなし、心新たに春を感じました。

 

茶道は季節感をとても大切にしています。

季節の移り変わりがはっきりしている日本で独特な文化として受け継がれています。

旅箪笥は、「利休箪笥」(りきゅうだんす)ともいわれ、豊臣秀吉が小田原の北条氏を攻める為、石橋山に「一夜城」を築いた際、千利休が秀吉を労う為に考案され、屋外の陣で行なったお点前ということです。

 

シニアになると、施設入所、病院入院、永遠の旅たちと、人の旅たちにかかわることが多いものです。

また、人生はよく旅人に例えられます。

旅箪笥は、これから出番が多いかな・・・欲しいなと一瞬思いました。

そして、お茶室の外のつくばいを眺めたら、「吾唯知足(われ、ただ足るを知る)とありました。一緒に参加した夫は、その意味を係の方から、よく説明受けていました。

今は、住まいの老い支度の時、それで諦めることにしました。

床の掛け軸や茶花、

 

香合、

 

 莨盆にも嗜好が凝らされていました。

お菓子もまた、この季節ならではのものがあり、それもまた茶の湯の季節感を豊かにしてくれています。

主菓子は藤の花に練り切り菓子でした。

 

帰り際、いろいろな春の花の育て方、生け方を学び、苗を土産に帰路につきました。

 

遅ればせながらの春爛漫です。(^^;)