なんてことはない

つまらないことことですが

花粉症のこと

2016年03月13日 | 日記
花粉症は国民病の一つ、その中で最も多いのが杉花粉症・・

杉花粉症には、私もほんとに随分と長いこと悩まされています。
雪どけの春なのに、一年でこの季節は憂鬱です。

気分や風邪のような体調不良だけじゃなくて危ないこともあります。車の運転は特にそうです。くしゃみが止まらず、この瞬間は前が全く見えない、ハンドルを握る手元も狂う。

それで、くしゃみ鼻水を抑える抗ヒスタミン薬を飲むと・・ボーとして思考力と判断力が落ちます。高速道路の出口を間違えたことがあって、後から考えるとやっぱりこの薬の影響だとしか考えられず、薬を飲まない方が安全なので服用をやめました。ボーっとするぐらいの抗ヒスタミン薬じゃないと、酷いくしゃみと鼻水には効きませんでしょう。

それと、杉花粉症の季節は睡眠と覚醒リズムも狂ってしまいます。これは、鼻づまりによる睡眠障害でしょうし、花粉を避けて日中の屋外での活動を控えますから体内時計もリセット出来ませんし。

室内は空気清浄器が東芝とダイキンの2台フル回転していますが・・

大勢の杉花粉症の人達の直接の医療費と間接的な経済損失は、莫大な金額になるのではないでしょうか?・・逆に言うと、杉花粉は一大消費産業を生み出した。花粉症でない人には恩恵でしょう。花粉症でなければ薬は勿論のこと使い捨てのマスクや空気清浄機だって私も買ってませんから。

杉花粉症の原因は、その名の通り杉花粉!

これが大量に空から降り注ぐからアレルギーに感さしてしまう。どうして大量に杉花粉が飛ぶようになったのか?・・戦争で焦土になった町と都市の再建で建築木材が不足した。国策で山間地では苗木を植えれば奨励金も出たので畑も潰して辺り一面を杉林に変えた。ところが時を経てしばらくすると安い外国産の木材が潤沢に入ってきて、採算の合わない杉林は放棄されて荒れ放題、花粉だけは30年ぐらい杉も育つといっぱい飛ばすようになった。ということらしいですね・・過疎化と高齢化は進む一方で、今ではその杉林の所有者も分からないところすらあると聞きます。

そういう荒れた杉林が花粉をたわわにつけて撒き散らす、それによる杉花粉抗原の大気中大量浮遊の汚染とその大量暴露がアレルギー感さの最大の原因だ、と言われています。しかし、花粉が抗原になるとは当時は誰一人も思わなかったはずですし、外国の木材を安く買えるようになったのも戦後の復興で円の価値が上がったからでしょう。ですから、誰かを責めることなど出来ないと私も思います。

これから、この国民病をどうするのか?ということでしょう。

先日、TVのニュースでようやく杉花粉を飛ばさない杉の苗木が出来ました、と報道がありました。でも、誰も手入れの出来ない杉林にどうやってこの苗を植えるのでしょうか?まずは、いらない杉林の伐採をしないといけないと誰でも分かることです・・まあどうしようもないから、アレルギー体質のせいですよってことにして、キノコやら良さそうなものは毎日食べていますが・・はっきりした効果は残念なことに私にはまだちょっと分かりません。

このまま老いて免疫力が枯れるまで諦めるしかないのでしょうか・・

花粉症って、ある日、突然なるんですよね。

日本では、野生の日本猿も杉花粉症になるようですし、外国から日本に来た外国人もなりますから、やっぱり現代人のアレルギー体質とかの問題じゃないんですよ。体質は要因の一つであっても直接の原因ではないでしょう。杉花粉の飛散が許容範囲を超えて多すぎるのです。

東京や大阪にいた時は、特に酷かったことを思い出します。

都市の暮らしやすさと健康のために、少し中山間地の林業にお金を回してもらえたらいいんじゃないか、とそう思うのですが・・。

ご参考までに
衆議院会議録 平成15年5月16日(金曜日)より
間伐をしたり伐採をするということになると、(中略)、七十六億を超える予算を計上しようとしましたが、実際とれたのはその十分の一くらいだという・・
花粉症のいわゆる医療費的な、お医者さんにかかり、薬をもらい、売薬を買いということで、そういうもろもろを足すと、医療費という部分で、二千億を超える医療費が一年間にかかっているというふうな推計・・
花粉症を含めたアレルギー性鼻炎全体の医療費を、平成十二年度の社会医療診療行為別調査、そして平成十二年度の国民医療費のデータとともにクロス推計すれば、約千百億円程度・・
花粉症については国民の約一二%が病状を有しているという・・
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009815620030516017.htm