なんてことはない

つまらないことことですが

地震のこと

2016年03月08日 | 日記
「天災は忘れたころに」 関東大震災日記・記録 
寺田寅彦、斉藤茂吉、芥川龍之介ら当時の文豪たちの関東大震災日記や記録集の本を読んだ。
某社の電子ブックで99円なり。なんとお店なら100円玉で1円のお釣りが貰える

しばらく前から紙の本は読むのが嫌になってしまった・・電子ブックの大きな字は読みやすい。若い頃、虫眼鏡で本を読む年寄りを笑ったものだが、今、私もかつて笑った彼らの世界に入り込んだ。

そこで一句、浮かんだ・・
老いの世界はいつかはお仲間 若者よ笑えよ笑え 君もいつかは仲間入り
一句浮かんで絶句かな

さてと、この電子ブックのことだが、これに本棚はいらない、お値段も紙の印刷がないからその分も安い。配達料もいらないし、まず第一に本屋さんに行かなくていい・・
町の本屋さんが消えていくのはそういうことだったのか・・とも思った。
インターネットは生活の利便性と同時に物流とお金の流れを確かに変えた、そう実感する。日々、知らず知らずに産業革命が起きていた。

本題に戻して、この国のこと、誰でも知っている地震大国、というより大地震国だ。
それは「地震の日本史」 大地は何を語るのか 増補版 寒川旭著 中公新書 電子版756円、この本にも詳しくある。東大出版の「日本の活断層」の地図帳を見るまでもなく、この国に地震のない安全な場所などないことも教えてくれる。

この国の地震、それは、太平洋側からプレートが潜り続けることが原因であることは誰でも知っている。ちょっと厄介なのが八丈島と富士山を結ぶライン(太平洋プレートとフィリピン海プレートのベクトルが加算されている)の潜り込みが東日本と西日本を逆に回転させること、東日本は時計回り、西日本は反時計回りに回転させる。

2枚の板か本でも並べて、手前のつなぎ目の角を押すとそう回転するから分かりやすい。ぶつかってぐちゃぐちゃになっているのがフォッサマグナ

歪集中帯はそれで弧を描くように歪むところだから、表面の板は縦と横に網目を作るように割れる。このラインは斜め上に傾きがあるから右方向の出口にある板(北米プレート)に回転ベクトルの抵抗は強く掛かる。つまり新潟県になる。例えば、新潟県を震源とする地震を見ると断層は縦方向と横方向に同時に出来るようだが、これは大きく弧を描く力が掛かったことで合理的な説明が出来るだろう。そして古い断層もズレ動いて分断されていく、だから決して過去の断層がないからあそこは大丈夫だなどという無責任なことはちょっと言えない、とど素人の私でも思う。

今、この国には、その歪集中帯の上に世界最大級と言われる巨大原発もある。この直下に活断層がないから大丈夫、心配ないよとか・・断層が出来ることはまた想定外だ。断層は過去の地震の痕跡であろう。信濃川河口からこの周辺の断層がどういう走行をしているか、そこに弧を描く大きな力が掛かっていることをイメージして良く良く見ると良い。この周辺で新たな断層が出来ることは容易に想像できるだろう。でなければ、並走したり直交する複数もの断層の痕跡を説明することが出来ない。歪集中帯には原子炉が傾く高いリスクを加えておくべきだろう。「想定外」の言葉など二度と言わせてはならない、福島で原子の火は誰にも消せなかったのだから。死を覚悟して事に対処していた天上の故人はどう思われているのだろうか・・

誰の記憶にもないが古文書にはあった1000年に一度の大地震、あれから5年
しかし、古文書にもない巨大地震を大地は確かに刻んでいる。
東南海大地震と富士山噴火、5年前の東日本大震災は近い将来に必ずやその日が来ることを無情にも告げている。
明日は我が身と覚悟しておこう・・明日の運命など誰にも分らない

しかし、過去の事例を知っておく、その出来事を体験し書き残した先人の言葉は、その運命の生と死を紙一重で分かつこともあるだろう。それで私は、年に一度は地震のことを読んでいる。来年も、まだ生きていたなら読もうと思っている。