あっちもいいな、こっちもいいな

乳がんになって初めて気づいたこと

ありがとうウィッグ

2008-11-06 14:52:19 | Weblog
11月6日

とうとうウィッグとおさらばをした。

少し前から誰も知り合いのいない場所からはずして出掛けてみた。

ウィッグをはずすのは喜ばしいことなのだが、これが中々はずせない。

期間はそれほど長くないのにすごく愛着がある。

髪がだんだん伸びてきていた。

いつはずしてもよくなるとずっとつけていたいような寂しさを感じる。

ウィッグを買ってときのことをいろいろ思いだす。

抗がん剤治療をすると髪の毛が抜けるので、しないという女性がいるという。

確かに日に日に髪がばさばさと抜けていくのは気持ちのよいものではないが、想像していたより素直?に受け入れられた。

髪の毛が抜けるという体験はそうできるものではない。

しかし、どこか冷めた目でそんな自分を見ていたような気がしないでもなかった。

ウィッグをつけていると、帽子を被っているような感じがして守ってくれるような安心感があった。

着け始めた時より外す決心が中々つかないとは、つけた当時想像もしなかった。

このウィッグをこれからどうしよう。。。

捨てられないし。。。

誰かあげるといっても具体的な人にいないし。。。

役立てばそれに越したことはないが。。。

最後のシャンプーをして箱にいれて、戸棚の奥にでもそっとしまっておくことにしようかな。

また、今度ね。。これだけはあって欲しくないが。

本当にありがとう。