記憶鮮明、文章不明

福祉は権利。平和こそ最大の福祉。保育なめんな、子どもなめんな、保育士なめんなです。

高知の城下へきてみいや

2005-08-10 | 土佐日記
帰省をよさこい祭りの時期にあわせるのは、混雑して大変かと思われがちですが、夏の高知はいつ帰ったって「暑い」。どうせ暑いなら一番暑いときにかえったれ!!と、毎年8月11日前後に高知にいるおりがみ家です。


よさこい祭り

土佐の夏を彩る祭りですが、その歴史は意外と新しいものです。昭和29年に始まりました。戦後の景気回復を願い、高知の商工会議所が、長い歴史のある徳島の阿波踊りのような祭りができないものかと試行錯誤、いや、創意工夫?のすえ、全国に広まるほどの人気のあるお祭りになりました。

「土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うをみた
 よさこい よさこい」

よさこいのルールはただ一つ。古くから伝わるよさこい節と、歯切れのよい「よっちょれよ」の掛け声。「よさこい鳴子踊り」という元歌を曲のどこかに入れ、鳴子をもって列を前進させながら踊る。音響は各チームが「地方車(じかたしゃ)」といわれるトラックを改造したものを使う。
あとは、チームのおまかせ。衣装も歌も、振り付けや伴奏(テープでも生演奏でも)も自由。ここがこの祭りの魅力なのでしょうねエ。

あと、すごいなっておりがみが思うのは、祭りと日常生活がまったく違和感なく両立してしまっているところ。だから無理に土日に日程を合わせない。
よほどのことが無い限り、8月9日前夜祭10、11日本番12日全国大会の日程は不動。
                 
やりたい人がやりゃあええ、といういい意味での自由さがある。「ねばならぬ」という、しきたりや伝統、束縛やしがらみが感じられない。「御神体の無い祭り」「強いて言うなら、踊子一人一人が神輿であり、御神体である」と、偉い学者さんが言ってました。


スーパーや商店街の前で百花繚乱踊る際を、手押し車をおしたばあちゃんがゆっくり買い物をしたり、自転車の小学生が塾へ走る。

踊り子たちは観光バスを借り切って、市内の競演場を回るが、中には仕事を終えた後、バスや路面電車の乗ってチームへ合流する人もいる。

もちろん競演場の周りでは会場整備や踊子の接待など町内や商店の人が力を発揮しているようです。たとえるならお遍路さんのご接待に通じるような「さりげなさ」があります。

絶対に観に行く!!というものでもないようです。
「おどりみにいったかよ」(おどりは観に行きましたか?)
「いやあ、あつうてかなわんき、いかん」(いえ、暑くってたまらないので観に行きません)てなぐあいです。

では、しばしよさこいの写真をどうぞ。


これ、看板じゃありません。地方車です。この車のうえから大音量の音楽が鳴り響きます。ライトも付けてあるので、照明効果もばっちり。












こんな風に、路面電車(土佐電鉄:通称とでん)に乗っている踊り子もいます。高知市外からは、マイクロバスや観光バスで駆けつけてくるようですが、市内のチームは自転車や徒歩の移動もあります。




最近の流行?エキゾチックな衣装。ゆかた、はっぴといった「正調」もあれば、こういう斬新なデザインもあります。Tシャツだって網タイツだってありです。




竜馬のキャラクターを取り入れたチーム。袴に靴といういでたちです。







学校やボランティア団体なども参加してます。車椅子の参加者も。
今は無いようですが、「高知シニア」という平均年齢70歳以上のチームは強烈でした。





企業や私立の学校は格好のPRの場です。この会社はCMキャラクターのイチローを地方車にくっつけてありますです。そつがないってゆうか・・・。



振り付けの中でイチローの打席でのポーズをとってました。なんでもありなのですよ、とにかく。




ホテルのロビーも踊り子でごった返してました。このチームは全国大会に来た県外の人のようです。

チームによっては老人ホームや病院などに出前で踊りを見せに行くところもあります。その心意気やよし。



銀行、企業は新人社員が業務として参加してるようです。しかし踊りの笑顔、営業用とは思えないはじけ方です。仕事よりはまってるよさこい部長みたいな人もいました。(K信金の踊子でタイガースの吉野そっくりの人がいました。「吉野だ吉野だ」とうえと盛り上がったおりがみ。鳴子を振る姿がとってもキュートでした)

土佐女子高のチーム、実にすがすがしい、いい踊りをしてました。校歌とよさこい節がミックスしたボーカルもかっこよかったです。

画像が無いのは動きについていけなかったからってことで・・・トホホホ。






市内中心部の帯屋町アーケード。この下を踊子が練り歩きます。フクちゃんの染め抜かれた「フラフ」(フラッグ:旗)は五月の節句の風物詩ですが、よさこいの隊列を彩ることも。フクちゃんの作者横山隆一氏は高知の生まれ。電車道沿いに記念館があります。(マンガ甲子園の会場になります)


ことしの「よさこい大賞」は、「ほにや」というグループでした。ここ数年上位の常連さん。


では、このページの最後は横山隆一デザインの純信・おうまモニュメントと、日本3大がっかり名所のひとつ「はりまや橋」です。高知にいかれた折は是非立ち寄って「なんじゃ、こっりゃあー」とがっかりしてみてください。








最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ああホントガッカリだ(笑) (kawahara)
2005-08-20 02:17:47
おかえりなさい。しかしホントだ(笑)。今時これ目当ての旅行者がいるかどうかはわかりませんが(今は昔の観光ブーム時とは違い情報量が多い)、確かに期待したら「ありゃりゃ」の感がありますね。



>フクちゃん



鎌倉市に住んでいたので鎌倉にもフクちゃんバスや鶴岡八幡宮に横山家の庭の木が植えられていたりするようです。



石川県の「福正宗」という酒のCMでもおなじみでした。

http://www.fukumitsuya.co.jp/history/historyg.html





返信する
フクちゃん好きでした (おりがみ)
2005-08-20 11:52:01
早稲田の角帽をかぶっていた可愛いフクちゃん。

早慶戦の野球では、応援のキャラクターになってました。慶応側はミッキー○ウス。神宮に父と行ったのは小学校入学前のおおむかしです・・。



帰省の間書きため、撮りためてぼちぼちアップしてますが、はや、今日(20日)は甲子園の決勝です。ああ、夏が行く・・。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。