記憶鮮明、文章不明

福祉は権利。平和こそ最大の福祉。保育なめんな、子どもなめんな、保育士なめんなです。

石巻覚え書きその3

2011-05-19 | 東日本大震災関連

「何でも相談会」というイベント?の中で私達のチームは炊き出しのお手伝いをしました。





会場は生協の店舗前の駐車場。
建物は見た目は無事ですが実は危険で中に入れないらしい・・・

で、この場所で
生活相談や健康チェック(血圧測定とか)
衣類や雑貨の支援物資の配布
などなどを
全国から来たボランティア(医師、看護士、医療関係スタッフ、弁護士など)がバスに乗ってやってきました。



私達は農民連の皆さんのお手伝いです。

例によって材料は水まで持参。

水をわかしてる段階で列ができ始めびっくり。

「何を作るのですか??」
「えーと・・お雑煮です。お餅も付きますよ」
「うわぁ・・うれしい。お餅・・たべたかった・・」

自転車で来た人が近所にも知らせて来るねといったん立ち去る・・。

ちいさい子にもお年よりにもみんなに行き渡るだろうか・・。

列はどんどん長くなる・・。

風が強いから火が揺れてなかなか湯が湧かずハラハラした場面もあったけど

お餅のつけるのが間に合わず、配るのがときどきとどこおっても

皆さん辛抱して待っていてくださってありがたいやらもうしわけないやら。

無事600食の炊き出しを終えました。

片づけしていると

どこからともなく
「ありがとう」
「ごちそうさま」
「遠くからご苦労様」

疲れが吹き飛ぶねぎらいの声でした。


列が長く、待たせて待たせて・・
しかもたった一杯のお雑煮にあんなにも喜んでいただける。


ちいさいコがむずかりもせず列にチャンと並んでいたのがかえって胸にコタエマシタ。
それだけ
暮らしの根底が付き崩されている痛みの深さを思う。
同じような思いは共有できないけれど
伝えることだけでもと顔をあげてシャッターを押しつづけました。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まだ (とらら)
2011-05-19 21:35:03
状況がよく伝わってきます。
まだそんな状態なのですね。
おりがみさんの行動力には、頭が下がる思いです。
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とららさんへ (おりがみ)
2011-05-20 14:29:59
市街地の復興は個人商店や工場の再開の規制にもかかる問題だと今朝のワイドショーでとりあげていました。


実はね・・不安なんです。
新しい街づくりが結果としてもとからの住民を囲い込み追い出して実現されそうな気がするのです・・。この国の「復興」は弱いものを切り捨てて成し遂げてくきた歴史があるから。
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