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二胡歴五年七転八倒

二胡に興味をお持ちの方&ビギナーへの参考になれば
//5年目のいましか書けない事//

ウズベキスタン*タジキスタンの旅(7) タジクの楽譜から考えたこと

2016-06-24 08:41:59 | 楽譜について

写真の写りが良くなくてすみません

私が調の一覧を作ったのは、タジクの博物館(ホジャンド:ソグド州立博物館)で見た楽譜がきっかけなのです
タジクは周りをトルコ系諸共和国に取り巻かれ、その領土も蚕食されているかに見えます。そういった中でタジク独自の文化、音楽や文学の復興に力を注いだ功労者がいました。(写真等で名前はBobosharifovかと思われますが、違っているかもしれない。何分ノートしていないもので)
写真は彼が記譜したとかなんとかいう楽譜らしいです 

まず
目を引いたのがへ音記号であること。 へー、チェロ用の楽譜ならともかく、歌詞までついたコーラス用の楽譜で始めてです
そして
中央アジア的音楽が楽譜から読めはしないかということ

家で写真見たら、へ音記号は障害にはなりませんでしたが、♭が2つなのですね。
それで、♭や♯の数と調の名前、ドの位置の一覧表を作り始めたわけです

まあメロディーはどうってことのない、どこかの革命歌みたいなものでした
微妙な音の使い方のある中央アジアの音楽が、こんな単純な楽譜では表せないのでしょうか

へ音記号の楽譜は、西洋文化を受けた地続きの国では抵抗なく使われているのかなとおもいつつ、音符を追ってゆくと、使われているのは楽譜の中で上半分なのですね
一番低い音で第4線(下から数えてのものです。上から2番目の線。念のため)です。一番高い音で、上第一線のレです
この音階ならば男性の私にも歌えなくはなさそうです

いやむしろ、男性にとってこの楽譜あたりの音のほうが歌いやすいはずなのです
カラオケで苦労するのは高音部
試しにキーボードで適当な曲をハ長調、ト長調(一つ下のGをドにする)で歌い分けてみると、圧倒的に下のト長調のほうが歌いやすいです(私には)
女性にとってはどうなんでしょうか?




男声合唱のバリトンとかバスはもちろん、テノールの担当音域がこの辺りになります
ですから今の楽譜は無理があるのですが、どうしてこんなことになったのでしょう

思うに「楽器がいまのト音記号5線譜あたりの音が出しやすいから、ヒトが楽器に合わせた!」   というのが私の仮説です

管楽器にしてもそう。低い音を出すためには長く太くする必要があり、音量が出ません
弦楽器にしてもそう。大きいものを作るか、弦を太いものにしなければなりません


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