「二胡で始めて弾く曲」のところで、Amazing Graceはペンタトニックで1指3指の2本だけで弾けると書きました
昨日のやり方で開放弦が定まった後は、G調ペンタトニックの音階を定めていくことができます
1. 開放弦を定める(昨日の通り)
(1) Aの音の調子笛に合わせてレとする、
(2) ソはヴァイオリン式に澄んだ音で調整する
2. 4指の位置を定める
(3)外弦レと同じ高さの内弦の位置を求め、レとする
(4)このレと同じ指の位置での外弦の音をラとする
3. 1指の位置を定める
(5)さっき定めた外弦ラより1オクターブ低い音を内弦から探し、ラとする
(6) このラと同じ指の位置での外弦の音をミとする
4. 3指の位置を定める
(7)内弦開放弦のソより1オクターブ高い音を外弦から探しソとする
(8)このソと同じ位置での内弦の音をドとする
以上
ソラドレミソラ
ソから始まって一番高いところはラまでで、ファとシ抜きのペンタトニックで音階が定まります
ここで定めた8つの音階でAmazing Grace、蛍の光、山青水秀好風光(知道不知道)などなどが弾けます
これは音階の起源を考える上で非常に示唆的です
たとえば私が古代中国の山の中の村に住んでいるとする。音階のでる楽器を村人たちが持っていて、寄り集まって合奏しようということになったとしたら、皆の音がてんでバラバラで、うーん困った。チューナーなんてものは勿論ない。物差しなんかも不正確。
まず、基音というものを適当に決める必要があります それには1本の竹があればよし、笛にします
音の高さが同じ笛を作るのは長さをいじることで簡単に複製ができます
あと音階をどう分けるか?自分勝手に分けようとしたら、それこそ無限大の数の音階が生まれ得ます
誰もが納得のいく、だれもが簡単に真似できる分け方でないとだめですが、
上のやり方はぴったりです 物差しもいらない
こんなふうに音階が成立していった
てなことを想像しています
以上はあくまで私個人の推論です
たぶん類似のことがどこかの本に書いてあるだろうと思いますが、ご存知の方はお教えください
上の論が正しいのか、あるいは部分的に違うところがあるのか知りたいです
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