美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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アクティブラーニング 「何のためにやるのか」

2018年08月05日 22時34分31秒 | 日記
クライアントからの「○を描いてくれ」といった依頼に対して
専門知識とスキルで完成度の高い○を描くのがデザイナー。
「○ではなく△の方が良いと思いますよ」と
創造性と高い思考力でクライアントの意識と満足度までも向上させていくのが
アートデェレクター。
最近は、教育やどんな仕事にもアートデェレクターが必要。

これまで
今いるA地点からB地点をめざし、「効率」を第一に考えて、
B地点という正解に速くたどり着くことが求められてきた。
これからは
今いるA地点から、先に見えているB地点をめざすのではなく、
まだ存在しないB地点を創造するための思考力が求められていく。
「効率」よりも「想い」

記憶力、計算力、語彙力、情報処理力などの能力が求められるが
可愛い、美しいと感じたり感動したりする
情動をつかさどる前頭葉が機能しなければ
家族や友達と幸せな日常を過ごすことはできない。
人にはアートとサイエンスの両方が必要。
美意識、文化を日常的に感じていると生活に張りがでる。

学校での評価も成績も低かったニュートンが、その後の世界に大きく影響する発見を立て続けにしていったのは、誰かが出した答えを追いかける人たちを評価する世界の中で、自分の疑問に対して、実際に目で確かめたことしか納得しワクワクできなかったから。
自分の直観を信じて素直に実証をしていった。

人に必要なこと。
教育で問われている”知識”か”考える力”か?
その前に必要な
問題点を見つけ出す力
違う視点に気づく力
知らないことを受け入れる力が
答えのない問題を解決していく創造力につながる。
やはり人には
心身の動揺を伴うような強い感動から沸き起こる
欲求が必要だと思う。

アクティブラーニングで重要なこと
すり込むのではなく、引き出す。
要求するのではなく、提供していく。
自分の思いだけを押し付けるのではなく
相手の思いを受け取る姿勢に信頼感が生まれる。

信頼関係が生まれると能動的な行動が生まれる。

自慢と信念の違い

何もやらないよりかは
何か行動に移せる人の方が信頼感や説得力はでてくるが
「何のためにやったのか」でその価値や信用が変わってくる。

何かやったことを自慢する人より
何のためにやっているかを
ちゃんと分かるように話してくれる人の方が信頼できる。

アインシュタインが残した言葉
「直観は聖なる授かりものであり、理性は誠実なる従者である。私たちは従者を敬う社会をつくり、授かりものを忘れてしまった」
人の脳に備わる本当に大切な能力、知覚・直感・創造力を
近代社会や学校教育でないがしろにしてきたことが
現代人、社会に影響している。