覆面評論家 改

サッカー、格闘技などスポーツ全般を綴ります。
日本の弥栄を祈念

魔裟斗二世は俺!HIROYA・藤鬥嘩裟? 雄太もいるぞ! 

2008-02-23 08:59:51 | K-1
昨年大みそかのK―1甲子園での対戦が流れた、HIROYAと藤鬥嘩裟(ふじつかさ)が、世界一決定トーナメント開幕戦(4月9日、広島グリーンアリーナ)で行われることになった。

HIROYAと藤鬥嘩裟はともに強気のコメント。藤鬥嘩裟が「負けません」といえば、HIROYAも「今の僕には勝てないと思います」とやり返す。そしてHIROYAは「自分が勝ってもプラスにならない相手です。なるべく早い段階で決着をつけたい。」とも言い放つ。

しかし早い段階でのKOは難しい。焦って単調な攻撃になると、藤鬥嘩裟を指導する加藤重夫会長がたてる作戦に、はまってしまうだろう。魔裟斗を指導した加藤重夫会長が、藤鬥嘩裟を10年に1人と豪語する逸材だ。HIROYAは藤鬥嘩裟を格下と考えずに戦うことが必要と思われる。

「K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント」で、雄太に敗れ優勝を逃したHIROYAには焦りがある。谷川EPに期待をかけられ、優勝候補の本命だったはずがスターの座を雄太に奪われた。そこへ魔裟斗二世の称号を二分するライバルの登場だ。敵は雄太だけで十分なのに、数が増えては厄介なので、早いうちに叩き潰したい本音がみえみえである。

K-1甲子園でHIROYAに優勝して欲しかった谷川貞治には、今回の対決は純粋な興味があると同時に、複雑な思いがあるだろう。K-1が金銭を投入して育てているからには、HIROYAが勝ちK-1の看板選手としての地位を固めてもらうことは順当なところだ。

「K-1はいつも同じ選手ばかりで面白くない。」との意見も多い。この打破には高いレベルの選手を揃えないと効果がない。その意味では藤鬥嘩裟が勝つことは大いに益がある。格闘界とK-1ためだけでなく、HIROYAのためにもなる。順調に育った王者よりも、厳しい環境に打ち勝ってなる王者なればこそ、真に人をひきつけるスターとなることができる。

藤鬥嘩裟は、ここで負ければK-1への出場機会は減ることになる。HIROYAが負けてもスター候補だから先がある。この試合に藤鬥嘩裟が勝てば、雄太も加えて三つ巴の混戦となり大いに盛り上がる。そして3人が切磋琢磨し、大きく育つ環境が整うことになる。この観点から藤鬥嘩裟の勝利を願うのである。