覆面評論家 改

サッカー、格闘技などスポーツ全般を綴ります。
日本の弥栄を祈念

世界は目と鼻の先 亀田興毅

2005-09-30 22:06:05 | 格闘技
亀田興毅がスパーリングで楽しませてくれた。今回の獲物は、2階級上のバンタム級のボクサーだ。しかも世界王者を相手にして、判定まで持ち込んだ実力者だ。その相手をKO寸前まで追いこんだ。しかも重いグローブ使用したので、いつものパンチ力がなかったはずなのに。

スパーリングの相手をしたボクサーは、亀田興毅の実力を素直に認めた。亀田興毅のスピード、パワー、コンビネーション・・・・攻撃に関しては問題ない。穴があるとすれば、ディフェンスだろう。亀田興毅は攻撃力が飛び抜けて優れているので、ディフェンスを考える必要はなかった。チャンピオンになるまでは全く心配ないだろう。長く王座に君臨するためには、巧みなガード、フットワークは必要だ。試合でパンチを浴びるたびに、選手寿命が縮まることは十分に考えておくべきだ。

亀田興毅には、あらゆる記録を塗り替えてほしい。そのためには圧倒的な攻撃力も必要だし、体を守るディフェンスも必要だ。若いから今のうちに、才能と体力の貯金をたくさんして欲しい。

畳をパンチグローブの代用にしたトレーニングは、効果があるとおもう。硬めの凹まない物を叩くことにより、体に拳をあてる瞬間の力の出し方を体得できる。そして繊細な神経を発達させることができるので、パンチ力と正確さが向上するのだ。

亀田は反射神経も抜群に良い。トータルビジョンケアはしているのだろうか?まだトレーニングしてないのであれば、貯金を殖やすために、実行したほうがいいだろう。すでに目の能力があるから、必要ないとは思わないほうがよい。今であればさらに伸びるし、貯金の効果はケガのリスクを減らすことができる。

近いうちにチャンピオンになるだろう。その後はどんな目標を発表するのか楽しみだ。


武蔵 優勝の可能性は?

2005-09-29 20:59:39 | K-1
武蔵は運の強い男だ。K-1決勝トーナメントの組み合わせにより、消えかかった武蔵の優勝の可能性がでてきた。

アーネスト・ホーストが予想するとおり、今回のグランプリは、かつてないほどの激戦となるだろう。優勝、準優勝経験者がずらりと並び、初出場のセーム・シュルト、チェ・ホンマンの2名も優勝が狙える実力がある。

シュルトとホンマンは、218センチの身長と長いリーチが武器である。大きいだけでなく、コンビネーションのあるキックボクシングを展開できる。2人の巨人の顔面に、キックやパンチを当てるのは、至難の技だ。従って2人と戦う場合、攻撃は脚を狙ってのローキックが主体となってしまう。しかし、2人の巨人のリーチをかいくぐり、接近するのは非常に危険だ。一撃で倒すパワーがある。不用意に接近すれば、カウンターを受けて撃沈するだろう。

パワフルな2巨人に初戦でぶつかるのは、正直言って苦しい。スタミナを使い果たした2巨人ならば、動きが悪くなって、勝機もでてくるだろう。武蔵は幸いにも、初戦はカラエフだ。十分に強い相手だが、2巨人と戦うよりはマシだろう。武蔵は初戦を突破した場合、準決勝はピーター・アーツとジェロム・レ・バンナの勝者となる。この2人は昔からライバル関係にあり、特にバンナのアーツへの対抗意識が強い。過去にバンナはアーツが相手の時は、3連戦を考えずに全力で戦っていた。今回も例外なく潰しあうだろう。

武蔵はアーツに勝ったことがあるし、バンナとも互角に打ち合える。潰しあいで傷ついた、どちらが出てきても勝つチャンスはある。2巨人とレミー・ボンヤスキーは、反対側のブロックで潰しあいだ。武蔵は2巨人と対決するリスクを最小限度に抑えることができた。

武蔵は2巨人でもレミー相手でも、勝つと断言するだろう。しかし運も実力のうちだ。このチャンスを最大限に活かして欲しい。


進化したか? 桜庭和志

2005-09-28 22:02:53 | K-1
桜庭がブラジルでの武者修業を終え帰国した。桜庭自身が手応え十分と言っており、進化したファイトが楽しみだ。ウエイトもアップし、打撃の新しい技を沢山習得したという。最近の桜庭の低迷は、外国勢に打撃とパワーで劣っていたためだ。桜庭のグランド技術には問題はない。

桜庭は復活に必要な武器を手に入れた。桜庭の場合、打撃で相手をKOする必要はない。互角に打ち合えるだけで十分だ。桜庭の桜庭たる所以は、頭脳と寝技だ。寝技に持ち込めば、ショーグンやシウバ相手に勝つチャンスがある。

桜庭にとって、打撃は相手との間合いを縮めるための武器だ。もちろん、パンチや膝蹴りでダメージを与えれば、有利な試合運びになる。もっと大事なことは、パンチを打ちながら接近し、相手をタックルするチャンスをつかめるのである。不調時の桜庭は、シウバの脚に無理にタックルに行き、膝蹴りを浴びて撃沈した。

しかし、打撃技のマスターにより、リスクが減ったのだ。シウバの打撃も、もう恐れることはない。打撃技で打撃を封じることさえできれば、桜庭の寝技がリングで復活するに違いない。


控えめな中田英寿は美しい!

2005-09-27 20:39:10 | 中田英寿
ポーツマス戦でキラーパスを連発し、英国各誌に絶賛された中田英寿。本来のプレーを取り戻せたのは、中田英寿自身の努力はもちろんだが、心境の変化によるところが大きいだろう。無愛想な中田英寿が、試合後のマスコミの言葉に「サンキュー」と答えたと言う。以前の中田英寿は実力こそ全てだ、と傲慢な思いが強かった。

プロで大成するには実力は絶対必要だ。しかし実力があるから万人に受け入れられるわけではないし、試合に使ってもらえるわけでもない。ニーズを満たすことが必要だ。イタリア時代は希望のポジションつけないと、監督とぶつかったりした。その傲慢さが成功を妨げていた。試合にでられるだけでも、幸運なのだ。与えられた仕事で、予想を裏切る大活躍をすれば、さらなる飛躍があったことだろう。過去の失敗を、中田英寿は無駄にするべきではない。

中田英寿はマスコミ・ファン・チーム・仲間を大事にしよう。与えれば与えるほど、返ってくるものも多いだろう。多くを味方につけることは、プレーにおいてもプラスとなる。ポーツマス戦では一歩引いて、パスを連発し、引き立て役に徹した。監督の構想に叶うように、チームのメンバーが期待するパスがだせるように、今後も努力して欲しい。控えめに謙虚にがんばる中田英寿は、プレミアで大きくなるだろう。



シュートチャンスがない 中村俊輔

2005-09-25 13:46:20 | 中村俊輔
インバネス戦のスーパーアシストで、チームに勝利をもたらした中村俊輔。チームの勝利に中村俊輔のパスは不可欠だ。監督と仲間の信頼を勝ち得た中村俊輔のパスは絶対だ。中村俊輔がひとたびボールをキープすれば、皆がスペースを見つけて走りこむ。中村俊輔からのパスを受けて、得点を入れたくて、ウズウズしているようだ。

中村俊輔にすれば、パスの出し甲斐はあるが、シュートのチャンスがない。中村俊輔は疲れが非常に溜まっているので、無理をしないように、他の選手を走らせることは得策である。しばらくこの状態は続けるべきだ。しかし得点は活躍のバロメーターである。中村俊輔が実力どおりの評価を、世界で受けるためには、ゴールの量産も必要な時がくる。

中村俊輔は力の出し過ぎには注意したほうが良い。自らのシュートでゴールの量産となると、今のセルティックでは敵のマークがキツクなり危険だ。体当たりやスライディングでケガをしては損だ。やはりチームを使うのが、自分の消耗を防ぐ賢いやり方だ。チームの仲間も喜んで協力してくれるだろう。

得点は直接FK中心にしよう。FKは100%きめるように磨こう。そんなことできないと考えたら進歩はない。己の力を信じFK世界一を目指しひたすら努力するのだ。もちろんミドルシュートもたまには必要だ。全ての技術を使いこなせる中村俊輔であってこそ、ワールドカップやスペインの夢はきっと叶う。

今はセルティックの一員として、チームへの貢献を考えよう。チームを去る日は必ずくる。スコットランドが育てた英雄として
快く送り出してもらえるように、歴史にその華麗なプレイを刻みつけろ。中村俊輔のピンポイントのパスを、ゴールに結び付けれない仲間をせめるな!どの選手でもゴールを決められるパスが必要だ。中村俊輔ならばできる。世界の誰も成し遂げられない、手品のようなパスをだせ!


武蔵 危なげない勝利だが・・・・

2005-09-24 17:34:21 | K-1
元ボクシングチャンピオンのフランソワ・ボタに判定勝利し、グランプリ決勝大会に駒を進めた武蔵。脚のケガでキックが思うようにならず、決定打を放つことはできなかたが、ハイキックが何発か顔面にヒットした。ボタの強力なパンチも防ぎきり、ディフェンス能力の高さをみせた。

ケガが完治すれば今年こそ優勝だ!と思いたいが、とんだ伏兵が現れた。しかも2人だ。チェ・ホンマンとセームシュルトである。2人は武蔵にとって脅威になるだけでなく、2年連続チャンピオンのレミー・ボンヤスキーやピーター・アーツをも倒す可能性を秘めている。大物を倒したら、その勢いで優勝してしまう力がある。

チェ・ホンマンは210cm以上の身長でリーチも非常に長い。パワーがあり、打たれ強い。3戦連戦するスタミナは未知であるが、調子の良いボブ・サップから、スタンディングダウンまで奪って勝利した。大きい体に似合わず器用で、コンビネーションもいい。油断してかかると、ボンヤスキーもパンチ1発で寝ることになるだろう。ホンマンにローキックはある程度有効だが、ローキックを入れる度に、カウンターを浴びることを覚悟しなくてはいけない。

セームシュルトはどうか?ホンマンと同じで210cm以上の身長と長いリーチが武器だ。パワーでホンマンに劣るが、ローキックとパンチと膝蹴りのスピードある連打は驚異的だ。ボンヤスキーのパンチもキックも、シュルトの連打の前には無力化する可能性もある。

武蔵の脳裏にはボンヤスキーしかなかったはずだ。決勝で2回とも判定で敗れている。KOされて負けたのでなく、判定だからこそ、努力すれば今度こそは思いは強いだろう。しかし、ボンヤスキーよりも2人を警戒したほうがよい。2人の活躍でグランプリが大荒れになる可能性がある。大巨人のホンマンとシュルトが、決勝に勝ちあがる可能性も0ではない。決して油断はだめだ。




プレミアリーグで実力をだせ! 中田英寿

2005-09-23 13:50:14 | 中田英寿
中田英寿はボルトンに移籍後2試合に出場し、攻撃面ではそれなりに貢献した。しかし守備では、アラダイス監督も不満なようだ。中田英寿の守備能力の高さは疑う余地はない。

セリエA式の組織的な守備は、プレミアリーグでは通用しないようだ。頭脳的な守備をするほうが中田英寿にはお似合いだが、マンツーマンの力づくの守備もできる。リーグ全体がそうなのだから、中田英寿もそれにあわせるべきだろう。激しいぶつかり合いの守備はケガの危険性があるが、状況判断に優れ、チャージのタイミングの良い中田英寿なら必ず回避できるだろう。

逆にこのプレミアリーグの守備は、中田英寿にとってチャンスかもしれない。組織的守備がないため、取り囲まれることも少ない。従って、中田英寿得意のスルーパスを出すスペースができやすい。しかし当たりが強いので、パスをだした後も、スライディングの脚に引っ掛けられないように注意が必要だ。

プレミアリーグの中盤は細かくパスをつながず、いきなりロングボールをゴール前に蹴り込む攻撃だ。これも中田英寿にはチャンスだ。自分で相手ボールを奪ったら、すぐアシストができるのだ。そのための正確なボールコントロールもある。自己流の攻撃を押し付けるのではなく、郷に入れば郷に従おう。少々不満は残るかもしれないが、一花咲かせるには、我慢が必要だ。


スコットランドに敵なし 中村俊輔

2005-09-23 12:01:23 | 中村俊輔
ファルカーク戦で決勝アシストを記録した中村俊輔。中盤を自由に動きまわる中村俊輔には、向かうところ敵などいない。中村俊輔がポジションをかえるたびに他のメンバーが、それぞれポジションを移動する。中村俊輔はチームメイトに絶大な信頼があるから、自由な創造性に富んだプレーが許されるのだ。

セルティックに移籍してから、中村俊輔はプレーの幅が広くなってきた。元々マルチなプレーはできたのだが、チームの事情で許されなかったのだ。

中村俊輔は稀なる天才だ。天才は強制されると力を発揮できない。それは反発して自発的にサボタージュするのではなく、天才脳が働かなくなってしまうのだ。天才と凡人の差は、一言では語れないが、中村俊輔は創造力と閃きに突出している。もちろんそれだけではなく、瞬間的な判断力、間合いの取り方・・・・・・・いちいち上げたらきりがない。中村俊輔の能力を活かすには、やりたいようにやらせるのが、最も効果的なのだ。

しかし天才でも、自由を与えて失敗することもある。中田英寿が良い例だ。コンフィデ杯のメキシコ戦がまさにそうだった。ジーコ監督は中田英寿に自由を与え、前に出過ぎてチームのバランスを崩し、勝てる試合を落としてしまった。チームがバランスを崩したら、周りの選手がカバーすれば良いように思いがちだ。しかし、それはチームメイトからの信頼を勝ち得て初めて成り立つ事だ。中田英寿にはそれがない。

日本代表でも、中村俊輔が自由に動けたら強くなれると思う。中村俊輔は日本代表一の運動量を誇る。しかし、ホジュラス戦では守備にエネルギーを使い過ぎて、最後はフラフラだった。守備のエネルギーを攻めに使えば、中村俊輔にも日本にもプラスである。ジーコ監督には熟慮してもらいたい。


ジーコジャパン 全員招集できなくても 

2005-09-22 22:33:34 | サッカー日本代表
海外組の同時招集が叶わず、ベストメンバーでの海外遠征試合ができないジーコジャパン。連係強化の機会が極端に減ってしまった。クラブ側が出せないと言うのなら仕方ない。

ジーコ監督は当初、メンバーを固定してチームの連携を強化すると考えていた。非常事態だ。思いきって方針を変更するしかないだろう。ではどうするのか?

ジーコ監督は誰をレギュラーにするか、70~80%決めていることだろう。その次に必要なのは、ジーコ監督が決めかねている、フォーメーションと選手のポジシュンを決定することだ。海外組のベストメンバーが揃わない以上、フォーメーションとポジションのテストの余裕はない。

その中で最も大事なことは、中盤のポジションを確定することだ。中盤を考えればフォーメーションも決まってしまう。日本の中盤で世界で通用するメンバーは、中村俊輔、中田英寿、小野伸二の3人は絶対である。小笠原も攻撃的中盤で通用する。4人をレギュラーにしたら、フォーメーションもポジションも決定だ。ボランチは小野と中田になり、トップ下は必然的に中村と小笠原である。

しかし、松井の調子がすこぶるいい。クラブでの活躍をみる限りでは、パスだし、ドリブル、守りなんでもできる。圧巻は4人抜きしたと伝えられたドリブルである。日本の攻撃の幅を広げるため、ジーコ監督も高速ドリブラーが欲しいはずだ。地元新聞報道でも正確なパスだしの評価は高い。松井がテストに合格すれば、5人での中盤となり、フォーメーションも2-5-3となる。

ジーコ監督は迷わず、中田英寿をボランチ、又は2-5-3のサイドに決定するべきだ。英寿を固定すれば、あとはそれほど難しくないだろう。いかに英寿がボランチに必要であるか、説得する必要がある。

ジーコ監督は優先順位を決めて、一つ一つ課題をクリアしていただきたい。





この勢いだ! 小野伸二

2005-09-20 21:10:55 | 小野伸二
復帰戦で見事な大勝利を演出した小野伸二。途中出場で劣勢だった試合の流れを1人で覆し、チームを逆転大勝利に導いた。オランダ紙は軒並み高評価を与えた。得点に直接絡んでいないにもかかわらず、誰の目にも明らかな働きぶりだったのだ。

小野の潜在能力を考えれば、至極当然の活躍だ。最近の好不調の波は疲れによるものだ。過労では体のキレが悪くなるばかりでなく、頭の回転も鈍くなり、瞬時の判断ができない。結果的にはケガをして、十分な休養を取れたことが幸運だった。骨折は疲労が慢性化すると起き易くなる。体が休養を要求して、骨折や筋肉のトラブルの頻度がたかくなるのだ。

サッカーは過酷なスポーツである。小野も自分なりの疲労回復法があると思うが、今回の骨折に懲りて、今まで以上に気をつけよう。技術的にはオールラウンドにできるので問題ない。時間に余裕があれば、栄養・健康法・トレーニング等を研究して、体のケアを第一に考えるのはどうだろうか?小野は若い。体を大事にして選手寿命を延ばそう。

小野伸二は実力に見合った評価を、世界で受けていない。ワールドカップで活躍すれば、小野の夢は叶うだろう。世界のスーパースターが揃うビックチームに移籍して欲しい。

中村俊輔と小野伸二の2人は潜在能力を出しきってない。ドイツのワールドカップは、世界ではまだ実力どおりの評価を受けていない、2人のリベンジの舞台である。日本代表も2人の実力についてこれるレベルになった。世界を驚愕させるプレーをみせて欲しい。小野なら普通のプレーでもアピールできるはずだ。