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小型波力発電、離島に希望 OIST新竹教授が特許出願、実用化へ
琉球新報 12月29日(火)5時0分配信
「水平軸回転ブレード」を使った波力発電の実用化を目指す新竹積教授=8日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学
沖縄科学技術大学院大学(恩納村、OIST)の新竹積教授は、波力発電の実証実験を始めた。打ち寄せる波で回転するプロペラの力を電気に変える「水平軸回転ブレード」による波力発電で特許を出願。離島の電力事情を支える将来の希望だと考え、実用化に向けて取り組んでいる。
「高い波が出るほど発電率は高くなる。何よりも低コストで高い発電効率が期待できる」と新竹教授は話す。直径2メートルの5枚プロペラ1台が回転すると、電気出力は20ワットに達する。気象データの解析から、沖縄での発電可能日数は年間100日と見なし、総発電量は1台あたり約6万キロワット時にもなると推計する。
波が崩れる直前の強い水流の変化に順応してプロペラが右や左に回転することで、乱流の中でも高いエネルギー密度を維持することができる。製造コストは100万円以下だ。
発電装置は、小さく安くつくることを念頭においた。世界でつくられている波力発電装置は、装置自体を海に浮かべる必要がありコストも時間もかかる。新竹教授は「プロペラを使った波力発電で成功して、世界の第一人者になりたいね」と語る。
台風の多い沖縄で、小型のプロペラ発電が可能かの疑問もある。だが、タイヤに使うゴムの素材をプロペラに使い、大波を回避する機能を取り入れた。
6月には、直径80センチのプロペラを付けた発電装置を海に浮かべ実証実験を実施し、毎分200回転することで100ワットの発電に成功した。「少しでも再生エネルギーの利用を増やして化石燃料の使用を減らす必要がある。県内で製造して県外に販売することで、新たな技術革新につなげていきたい」と意気込みを語った。自然を活用して半永久的にエネルギーを生み続ける技術に取り組んでいる。(阪口彩子)
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日本の2014年国際特許出願件数はアメリカに次いで二位である。
琉球新報記事の発明は目立たないが、実用性の高い優れものだ。
日本民族は創造性がないと陰口を叩かれたりするが、事実は全く逆である。
特許件数だけでなく、役に立つ発明を地道に産み出している。
ただ事業として発展させる点において、サポート不足が否めない。
新しい発明が従来の利権を崩すことになりかねないので妨害も多い。
国家戦略が一部産業にに偏っており、大規模な投資の必要のない地味な発明は見過ごされてしまう。
地味なものを集めて再編成するだけでも、小規模の投資で大きな産業に匹敵するものができるのだが・・・
小型波力発電、離島に希望 OIST新竹教授が特許出願、実用化へ
琉球新報 12月29日(火)5時0分配信
「水平軸回転ブレード」を使った波力発電の実用化を目指す新竹積教授=8日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学
沖縄科学技術大学院大学(恩納村、OIST)の新竹積教授は、波力発電の実証実験を始めた。打ち寄せる波で回転するプロペラの力を電気に変える「水平軸回転ブレード」による波力発電で特許を出願。離島の電力事情を支える将来の希望だと考え、実用化に向けて取り組んでいる。
「高い波が出るほど発電率は高くなる。何よりも低コストで高い発電効率が期待できる」と新竹教授は話す。直径2メートルの5枚プロペラ1台が回転すると、電気出力は20ワットに達する。気象データの解析から、沖縄での発電可能日数は年間100日と見なし、総発電量は1台あたり約6万キロワット時にもなると推計する。
波が崩れる直前の強い水流の変化に順応してプロペラが右や左に回転することで、乱流の中でも高いエネルギー密度を維持することができる。製造コストは100万円以下だ。
発電装置は、小さく安くつくることを念頭においた。世界でつくられている波力発電装置は、装置自体を海に浮かべる必要がありコストも時間もかかる。新竹教授は「プロペラを使った波力発電で成功して、世界の第一人者になりたいね」と語る。
台風の多い沖縄で、小型のプロペラ発電が可能かの疑問もある。だが、タイヤに使うゴムの素材をプロペラに使い、大波を回避する機能を取り入れた。
6月には、直径80センチのプロペラを付けた発電装置を海に浮かべ実証実験を実施し、毎分200回転することで100ワットの発電に成功した。「少しでも再生エネルギーの利用を増やして化石燃料の使用を減らす必要がある。県内で製造して県外に販売することで、新たな技術革新につなげていきたい」と意気込みを語った。自然を活用して半永久的にエネルギーを生み続ける技術に取り組んでいる。(阪口彩子)
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日本の2014年国際特許出願件数はアメリカに次いで二位である。
琉球新報記事の発明は目立たないが、実用性の高い優れものだ。
日本民族は創造性がないと陰口を叩かれたりするが、事実は全く逆である。
特許件数だけでなく、役に立つ発明を地道に産み出している。
ただ事業として発展させる点において、サポート不足が否めない。
新しい発明が従来の利権を崩すことになりかねないので妨害も多い。
国家戦略が一部産業にに偏っており、大規模な投資の必要のない地味な発明は見過ごされてしまう。
地味なものを集めて再編成するだけでも、小規模の投資で大きな産業に匹敵するものができるのだが・・・