2024年04月10日(水)
Dal Bhat @ Sundar Bhojanalaya(カトマンズ)
明るくなってきて目が覚めてからうだうだしながら昨日のことを思い返す。
夜、食後にタメルの繁華街を少し散歩しつつ、先日パーカーに刺繍をお願いしたお店には置いてなかった小さめサイズのワッペンを探していた。
飲食店以外はけっこう閉まり始めている時間帯だったけど、小さいサイズのワッペンが売っているお店があって見せてもらって買った。
そこのお店の人と少しおしゃべり。
朝から晩までミシンで細かい作業をやるから目が疲れる仕事なのだそう。もちろんもっと稼ぎたいようなことも言ってた気がするけど、問題は別にあって、堅実に仕事をする自分を誇りつつも、このままでいいのかと悩んでいるようにも見えた。カトマンズの変化に置き去りにされる不安があるのかもしれない。その変化は発展と言えるのだろうか。そんなことも話してみたいけれど、僕の言語能力では難しかった。
だから、というわけでもないけれど、帰る前にもう一度そのお店に行こうと思う。持ち物の何かに記念の刺繍を入れてもらいたくなった。
こんなこと考えるのは、僕がカレー活動とは別にキャリア教育支援のような活動をしているからかもしれない。
それと、日本の友達から夜中(日本時間では朝)に「実は今の職場を退職することになりました」という連絡があったというのも影響している。
今回のネパール旅行も残り3日。だんだん名残惜しさが出てくる。
エベレスト街道トレッキングに残った宿題も含め、得たものに満足している自分もいる。
何より、名残惜しさを感じていられるのは、コトリちゃんも元気になりつつあるからだ。
先週は帰国日を早められないかとか考えていたくらいだった。
昨日から楽しみにしていたThamel Grand Hotelの朝食の時間。
7種類の中からNepali Omeletを選ぶ。
シンプルにおいしい。ミルクティーはフォームミルクで入っている。
3ラインのジャージ(アディダスの偽物?)を着たウェイターの接客も気持ちいい。
明日は何にしようかという楽しみが残っているのも嬉しい。
部屋に戻る時に、朝食はどうだった?何にした?と聞かれる。Nepali Omeletはgoodだった、明日は他のにしようか迷ってると答えた。
ここのホテルのフロントはこれまでになくフレンドリー。
今回の旅も終盤だけど、なけなしの僕の英会話力も全開。この気持ちも持ち帰りたい。
午前中は散歩。慣れてきたとはいえ、まだまだ歩くたびに新しい発見がある。
歩き慣れたはずのタメルの繁華街にCHHAYA CENTERというショッピングモールがあることを現地の人から教えてもらった。
行ってみると、入口がちょっとしたフォトスポットみたいになっていて、現地の人も訪れた記念に写真を撮っている感じ。
建物内に日本のVISAセンターもあるらしく、VISA取得できたよー!みたいな嬉しそうな感じの若者もいた。
日本を選んでくれてありがとう!と勝手に感謝したくなってる自分は何様だろう。
そこからまたうろうろして、昨夜の刺繍屋さんの前を通りかかり、親しげに挨拶を交わせることに嬉しくなる。
今日は少し暑いから、すぐにカフェで休んだ。
入ってみたのは4STORIESというお店。
居心地がいいので長居した。日本にあっても好きになるお店にかもしれない。
昼飯はタメルの中心から15分程歩いてローカル食堂Sundar Bhojanalayaへ。
オールドネパールの真理さんに教えてもらったお店。
少し歩いただけで観光客が見当たらないエリアになって、突如そこに見えた地元の皆様に愛されている食堂。
満席の店内に入ったはいいけど、待ち方もわからないし、注文の仕方もわからない。
僕らは食事させてもらえるのだろうか、珍しいものを見るような眼差しを感じながら挙動不審になる日本人観光客=僕ら。
その時、常連ぽいおじさんが手招きして、テーブル半分を空けてくれた。
無事にダルバートが提供されるまで、そのおじさんに助けてもらえた。
余談だけど、なぜか緊急でヤバイ時には特別な助けみたいのもセットでやってきて、何とかなってしまうのが、僕の人生最大の不思議。ラッキー。
そうしてありついたダルバートは最高にうまい。
おいしいとか好きとかもあるけど、こんなにも食べやすいのは初めてかもしれない。
値段も書いてないから少し多めに取られた可能性もゼロではないとは思いつつ、それでもけっこう安い。
ローカルで通用するおいしさと、インターナショナルに通用するおいしさには、境界線があるのか無いのかわからない、ということがわかった。
これ以上わかってもわからなくてもいい気がする。
Googleとかでお店を探そうとすると、ネパールでも「バターチキン好評価」みたいのがあったりして、東京と同じだなと思ったりする中で、自分だけではたどり着けない(見つけてもきっと入る勇気が出ない)名店に来られるのもラッキー。
行動範囲や許容範囲が広がるということは、心地よいと感じられることが広がるということでもある。