新山の記憶(百名山 二百名山 三百名山)パート2

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山道具 テント

2018年11月09日 | 日記

 

  山の道具は軽くて頑丈が良い。このことは山やなら誰しもが思うこと。特に、これから冬山に向かう者にとっては絶対的な条件となる。年をとればとるほど切実感は増してくる。自分的には、今までは、どうすれば荷は軽くなるのかを心配したが、これからは、どんな道具(製品)を使(買)えば良いかが問題となってきそうです。

 若くて体力のある頃は、金はないから旧式の古くて重たいものでも我慢するしかなかった。ただ、がむしゃらに担ぎ、歩き、登る。手で持ち上げて担ぐ事が出来ないと、台の上に置いてしゃがみ込み、体で担ぎ上げたものだ。あの頃の荷は何㎏あっただろうか。

 振る返れば懐かしい限りだが、今担げる重さは大体20kgだろか。先般の蝶ヶ岳へは、徳澤に余分な荷物を置いて登ったので15kgぐらいだっただろうか。このくらいなら、まだまだ大丈夫らしい。20kgだったらいざ担ぐ事は出来ても、途中でバテていたかも知れない。

 それなら、テント泊は止めて山小屋を利用すれば良いだろうと言うことになるが、山小屋利用は最後の最後にしたい。山のおもしろさはとか楽しさは、テント利用にあるのだが、この事実を知らない人は重荷を担いで登る山やの心を知らないのだろう。

 テント泊のおもしろさとか、楽しさとは何かと問われれば、一概には言えないが、これがきちんといえる人は、かなり山なれた人だろうし、山が好きな人だろう。人気のない山奥でテントを張る時の不安と、緊張感は、裏返せばおもしろさであり、楽しさだ。無事テントを張り終え、中に入ってコンロに火を灯し、お湯を沸かして持ってきた酒を温め、或いは割っての飲むときの満足感、充実患或いはホッとした時の心は何と表現したらいいだろう。

 いつかもうだいぶ前のことだが、積雪期に、蒜山から大山までスキーを担いで縦走したことがある。下蒜山に登り、中蒜山に向かって下りはスキーで滑り降りる。そして、また荷を担いで中蒜山に登り、上蒜山へ向かって滑り込み、上蒜山へ登る。

 上蒜山からは、おろがたわ目指して樹林の中を滑り降り、アゼチを目指す。ここからの登りは道がはっきりしないから、大体の感じで雪や藪ををかき分け登るとうまいことピークに出た。

 そこから稜線伝いに皆ヶ山に向かい、皆ヶ山頂上のすこし手前から滑り込んだ。本来ならもう少し上からスタートすれば尾根沿いに行けたから問題は無かった。スタート地点を間違えたため、正規のルートから下りすぎて大反省。この時雲行きも悪く、ガスも出ていたので向こうの見通しがつかなかった事もある。下るのは楽だから、しばらく滑りふと上の方を見ると、稜線が見えた。この時は本当にガックリした。あの稜線を伝って行かなければ鏡ヶ成には行けないからだ。板を外し、稜線に向かって登る。夕闇も迫り、テントを張る場所はないのでとにかく登り、歩く。やっとの事で稜線にたどり着いたもののテントを張るような平坦地はない。もう日は暮れて残光の中必死で歩く。しばらく登った頃、やっとテントを張れそうな場所に出た。

                                         ここがその場所 翌日撮す                                                    

                                 

 テントを無事張り終えて中に入りとりあえず一杯。この時の酒のうまさと酔いは何ともいえないものがある。簡単な食事を済ませたらもう寝るだけ。後は朝までぐっすりと眠った。

 多分、山小屋などではこんなことにならないだろう。テントは狭いけど、自由が効いて本当に有り難い。いざというときには一畳ちょっとの平坦地があれば何処にでも張れる。このテント(アライ・最近では他にも良い物がある)は軽くて丈夫だし強風の中でも安心できる。雨にも負けない。これ以前の話だが、奥又白にテントを張った折、台風にたたかれたが何ともなかった。道具はすべてこうで無くてはいけない。

                                                                         テントその1

 

 

 

 

 

                                

 


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