新山の記憶(百名山 二百名山 三百名山)パート2

 ブログを新しくしました。旧山の記憶も見れます。http://blog.goo.ne.jp/yukio-12

 礼文島と利尻島 花紀行(4)

2017年06月16日 | 日記

       

        5月28日 利尻へ

 この日はゆっくり。テントをたたみ港へ向かう。利尻の鴛泊港は利尻登山のキャンプ地に近いし稚内港への便もいい。それに何回か来たところなので心易い。

                                  

                  鴛泊港 利尻岳にまだ残雪が。 利尻岳の手前の山がポン山だ。

             

 鴛泊港から自転車をこいでキャンプ地まで。結構きついが頑張る。2年前にテントを張った同じ場所に今回も張る。トイレが近くて良いのだ。管理所で手続きを済ませる。ここは、色々なキャンプ道具を貸してくれる。七輪やジンギスカン鍋、それに炭等をそろえる。これで、夕食の準備の道具は揃った。                  

 桜が咲いていた。近くに温泉もあるし。買い物は、少し離れるが自転車があるので大助かりです。写真の後ろに利尻岳が見えるが、何だかマッターホルンを思い出す。緩やかな芝の斜面は冬期にはスキー場となる。

             

  5月29日

   ポン山へ行く。利尻岳への道を進み、3合目あたりから道を別れる。途中、千島笹の中を行くが、この笹のタケノコをこの地ではネマガリダケと呼ぶ。

                                  ポン山分かれ            

                  

                               大ポン山から見る利尻富士

           

 

          ネマガリダケ                                木の間から見るペシ岬

                 

          ツバメオモト群落                          花        

                                    

                                     リシリヒナゲシ  向こうにペシ岬

                                

  まさかリシリヒナゲシに出会えるとは思っても見なかった。感激しました。大体この花は、7月頃からと思っていたので・・・。レブンウスユキソウと花期は同じ頃のはずだが?道路脇のゴロゴロした土地に咲いている。おもしろいことにこの花は、他の植物の生えていない場所を選んで咲いているようです。

  帰りにペシ岬に登る。この岬の登り口に喫茶店があり、ここの経営者は東京から移り住んでいる写真家だと、2年前に来たとき聞いた。確かもう14~5年になるはずだ。ところが、今この店は空き家になっていた。何故やめたのか知るよしもない。ペシ岬に登り、海を見ていると色々な思いが湧いてくるようだ。フェリーが港に入るときや、出る時の様子は詩的感情が湧いてくる。 

 明日は、稚内に帰りあさって小樽で大学時代の友と会うことになる。もう少し行きたいところもあるけど今回はこれで終わりにする。 


礼文島と利尻島 花紀行(その3)

2017年06月16日 | 日記

 今日はテントを張り終えてから近くのコンビニへ買い物。利尻島へ渡るフェリーの時刻表を見に行く。 テントの帰り、キャンプ場の裏山を散策する。展望台から利尻島が見えるが、少しぼやけた感じだった。帰り道で、ツバメオモトの花を見つけた。後で分かった事だが、この花は、利尻島では群落をつくっていた。

 5月27日

 天気回復。自転車で出掛ける。今日は、今まで行けなかった「礼文滝」から、レブンウスユキソウの咲く地点をまわり、桃岩方面だ。最後に「北のカナリアたち」のロケに使われたロケ地に行くことにする。

 自転車は、こいだり押したりで小高い平原まで登る。途中、根曲がり竹を撮っているご婦人に出会う。「熊」が出ますよと言ったら、「礼文島には熊はいないので助かります」と笑っていた。  レブンウスユキソウ群落へ向かう道の途中から海辺の方にそれて進む。道々、レブンコザクラ、オオバエンレイソウ、そしてハクサンイチゲなが姿を現す。

                ここに咲くハクサンイチゲは、アルプスに咲くそれより背丈は低く、近寄らないとよく見えない。                                    

 

                                       

                  レブンコザクラ                                   ハクサンイチゲ群落

              

                                          ハクサンイチゲ

                    

                  礼文滝とオダマキ                               向こうは桃岩方面だ     

               

  自転車まで帰り、レブンウスユキソウの咲くところまで行く。それでもと期待をしていたが、全然だめ。まだ時期が早いと管理人さんが言っていた。

                                   レブンウスユキソウ 写真を接写した

                          

 この後、桃岩周辺を巡って、「北のカナリアたち」のロケ地へ向かう。

                                                         眼下に香深港を見る

                                       

                 映画のためにここに小学校を建てたそうです。天気が良ければ、バックに利尻富士がきれいだ。        

                  

 

                  

 

                       

                                      ようこそ麗小へ

                         

 明日は、利尻島だ。

 

 

 

 

 

                      

 


礼文島と利尻島 花紀行(その2)

2017年06月13日 | 日記

  5月25日(木)

 レブンアツモリソウの群生地を見てから自転車でいわゆる観光地を巡る。小さな島だが海岸部は何処も観光地といった感じでブラブラするには良いところだ。一般的な草花の時期にはまだ早いが、それでも名もない可憐な草花があちこちで顔を覗かせている。

                   レブンアツモリソウ                                      ミヤマキンバエ(?) 

                                              

                   エビネチドリ                                             エゾエンゴサク

                                                   

 澄海岬やスコトン岬は礼文島の代表的な観光地だから、訪れる人は多い。澄海岬の食堂でトドの肉を食べたが、雑巾にタレを含ませたような味けないものだった。美味いところは地元の自分たちで食べているのかもしれない。

                             

 スコトン岬で、昆布味のアイスクリームを食べた。確かにフワットした昆布の味がした。若い店員が、味はどうですかと聞いてきたが「まあまあだ」と言ったら笑っていた。ウニ料理はとても高い.

                                                            スコトン岬 沖合にトド島がある。

                                  

                              あちこち見て回るには自転車は便利です。しかし、礼文島全体を廻るには、2日は必要だろう。       

                                

                                   タンポポは外来種だそうです。

 あちこち巡ってからキャンプ地に帰る。近くにテントを張っていた男性がやって来て、色々と情報交換。赤いアツモリソウや、ピンクのアツモリソウがあるとのこと。特にピンクのアツモリソウは秘密らしい。赤いアツモリソウは近くにあるというので行ってみた。株はあったけど花は咲いていなかった。写真で見る限り、そう美しいとは感じなかった。少しけばけばしい感じがする。 この男性は、オートバイで全国各地を巡っている。群馬の人らしい。寒くなると体の調子が良くないので、10月頃からは、石垣島に渡り半年を過ごすそうです。民宿1泊が1,000円だそうで、モーニングがつくとのこと。本州が暖かくなる5月頃に帰るそうです。

  この日は、主に礼文島の西側を廻ったので、利尻島はあまり見えない。明日は、利尻島がよく見える緑キャンプ場へ移動する。

 5月26日(金)

 朝方風が強くて、天気は良くない。夕べ雨音を聞きながら眠った。しんみりとして良い雰囲気だった。翌日、テントをたたんで移動。道沿いにオダマキの花が目につく。紫が多いが、白もある。

    

                  

  礼文岳登山口で一休みして、緑キャンプ場へ。礼文岳への登山は止めた。天気があまり良くなくて、登っても視界は悪いはずだ

                             キャンプ場に着いた頃天気も回復してきた 利尻が美しい。

               

  ここのキャンプ地で2泊することになった。久種湖より風の影響が無くて快適だった。

                                                                    続く

 


 礼文島と利尻島 花紀行

2017年06月11日 | 日記

 礼文島の代表的な花はこの時期ではレブンアツモリソウ。大体5月中・下旬から6月中頃が良いようです。しかし、毎年の事ながら、この時期は、伯耆大山の山開きと重なる。大山の山開きには、若い頃からほとんど毎年参加しているので礼文に行くに行けない状態だった。

 確か、この時期は坊ヶツルも山開きのはず。ミヤマキリシマも気にはなっているのだが・・・。

 今年は、思い切って大山はあきらめ出掛けることにした。いつものように舞鶴港から小樽へ向かう。船による退屈な1日だがそれでも時間は経つもので、20数時間の船旅も小樽港に入れば急に慌ただしくなり、後はレールに乗るように船からはき出される。でてみれば暗い夜の小樽だが、高速道路にのればホッとする。この日は、途中のPAでやすみ、翌朝、留萌経由で稚内へ。

 5月24日(水) 稚内港で出港の時刻を確認し、車は無料駐車場に置き自転車に荷物を積む。自転車にて礼文島に渡るのは2年ぶり。

                 ザックは担ぐ                                  出港の時間待ち

                      

 オートバイは見かけるが、自転車は少ない。

                        そして、礼文島に着きました。。前回と同じく今回もここで記念写真

               

 前回ここに立ったときは少し不安があったが、2度目は違う。ここから、九種湖キャンプ場までが長い。2~3時間かかるかな。少し下り坂になってきた天気は気になるが、とにかく今日のねぐらを確保しないと行けない。本当は、もっと近くにキャンプ場はあるが、そこは後半に利用する。右手に海を見ながら自転車をこぐと潮風が冷たくて身震いをする。一生懸命にこげば少しは体も温まるが、そのかわりきつくてしんどい。

 ただ、この道は大体が平坦だからその点では助かる。いつもは見えるはずの利尻富士も今日は雲の中。カモメとカラスがやけに多い。昆布漁にはまだ早い。仕事帰りの漁師達に時折出会う。漁の帰りではなく畑仕事の帰りらしい。ほとんどが年寄りさんだ。

 いくつかの集落を過ぎて、やっと船泊の町に入る。2年ぶりなのですぐにはキャンプ地が分からずオロオロした。通りかかった人に教えてもらって無事到着。

 テントを張って近くのお店まで買い物。以前あったマーケットは無くなっていた。そういえば、銭湯も閉鎖されたそうだ。時の流れと流れと少しばかり無常を感じる。

 天気はあまり思わしくないし、少し寒い。疲れているので何もしないで早々にやすむ。

 5月25日(木)

  まあまあの天気だ。ブラブラと出掛ける。荷物はカメラと三脚ぐらいなもので、昨日に比べればずいぶん楽になった。目指す花園はここから近い。

  管理の方が数名おられた。一番乗りと張り切っていたものの、花園とは名ばかりでぐるり一周するのに5分とかからないのにはまいった。

              

 アツモリソウは咲いていたが、時期的に少し早いようで個体数も少ない。それに、朝露に濡れたアツモリソウを撮りたかったのだが、開園時間が遅いから露

のつの字もない。わざわざ苦労して遠路はるばる来るほどの事でも無かった。

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