新山の記憶(百名山 二百名山 三百名山)パート2

 ブログを新しくしました。旧山の記憶も見れます。http://blog.goo.ne.jp/yukio-12

H29 春の山旅・山スキー(その3)

2017年05月14日 | 日記

 乗鞍から上高地乗鞍スーパー林道を通って野麦峠に向かう。対向車は少なくゆっくり快適だった。振り帰れば白く雪をいただいた乗鞍岳がどっしりとかまえている。

 野麦峠へは、この林道の終わる国道26号線との出会ったところを飛騨方向に向かう。この道が、野麦街道で、かって高山方面から多くの工女が歩いた道だ。しばらくは、人家が点々と続くき、やがて奥深い山の中へと入って行く。

                             国道の傍らに、旧野麦峠の道が残っている。

                          

                      野麦街道の経路(この一部分です。大体岡谷・諏訪から飛騨高山?)

                       

                     現在の野麦峠。資料館があります。飛騨へ抜ける道路はまだ閉鎖中でした。

                  

              お助け地蔵ならぬ観音様                                乗鞍岳がよく見える

            

 

                     「アアヒダガミエル ヒダガミエル」といって息絶えた妹を背負う像があります。

              

                                   工女泣きし 野麦峠や いま若葉

                      

 

                       

 

                 

 小説にもなり、映画にもなった「ああ野麦峠」。帰ってから、図書館で本を借りて読んだ。なかなかおもしろろいし、勉強にもなりました。5月28日、野麦峠まつりがあり、旧街道を昔の装いで歩くそうです。パンフを見ると、幼い少女達が、可憐でなんともほほえましい。時代の流れを感じますね。

  連休はあっという間におわった。込んでは、礼文島へ行く予定 。     その次は、小笠原群島です。


H29 春の山旅・山スキー その2

2017年05月11日 | 日記

 4月3日(水)

 今日はバス利用で位ヶ原まで行き、そこから歩いて乗鞍岳に登る。マイカーは、乗鞍観光センターに置いておくことにした。本当はもっと上の駐車場でも良かったが、朝客が多そうなので始発から乗ることにした。(バスは何台も出ていてのりそびれる心配など全くなかった。)

 マイカー最終地点で多くのスキーヤー達が乗ってきた。乗鞍の頂上からここまで滑って帰れるので、ここに車を置いておいた方が良かった。バスは、雪の壁の間を位ヶ原小屋前までで、ここで下車。元気な人たちは、我先にと頂上を目指す。グズグズして居たら、もう先頭は遙か彼方だった。

                              

            位ヶ原 中央右奥あたりにバス停と小屋がある                      早い人、ゆっくりの人

                 

                           シール、スノーシュウ、アイゼン等々それぞれで歩く。頂上は左手です。

                        

                              風を利用して登る人もいるが、技術的に難しそうだ。

                     

                             4時間くらいかかっただろうか?やっと尾根に到着。

            

               飛騨側に観測所や山小屋が見える              頂上に向かう人の群れ。気分が悪くなるほどの人、人、人。

            

             頂上の神社の後ろから滑り込むのだが・・・。             既に滑り降りたボーダー達が遙か下に見えます。

                 

 大半の人は、この頂上まで上がってくるがいつの間にか引き返していなくなる。それだけ迫力があると言うことだ。足下から先の部分が見えないほど急でいやなのだろうが、ワンターンすればすぐに斜面が現れ斜度も幾分緩くなる。後は、大雪渓めがけて思いのままに滑ればいい。

 乗鞍岳のこのコースは、出だしはまあまあおもしろいが、後はだらだらが多くつまらなかった。初心者には良いかもしれない。

 下の写真、右手が頂上。頂上からいくぶん左手に滑り、適当なところで右にコースをとるといわゆる大雪渓と言われるところに出る。そこからは、ほぼ一本道で最後に、マイカー止めの3本槍駐車場に着く。コースは、結構長かった。ここで板を外し、バスがくるのを待った。1時間30分ほどまたされた。

                                        右手が頂上 3,026mある

                        

 もう少し雪が溶ければ、上までバスが上がるから、のんびりと滑るには良いだろう。やはり、穂高や立山にはかなわないのが正直なところだ。それにしても、富士山は残念だった。

 この日は、乗鞍観光センターのすぐ近くの湯けむり館で汗を流し、車中泊。翌朝早く野麦峠を見学に行く。

  

                                                                                 続く


H29年 春の山旅・山スキー 富士山~焼岳~乗鞍岳~野麦峠

2017年05月10日 | 日記

4月29日 

 松江発。ゴールデンウイークの混雑もあったが行けるところまでとスタートする。名神から東名に入り間もなく日が暮れる。途中のSAで車中泊して翌1日富士宮登山口5合目に到着。

 天気は良くない。今日ここで車中泊して明朝スキーを担いで登山の予定だったが。計画が狂う。

                       

            

 

            

 最近、事故が多いらしく登山への規制が厳しい。登山口は閉鎖され、7月の登山シーズンまでは「登山禁止」とあった。 雪は十分あり、天気さえ良ければ登りたいのだが、バリケードを無視して入山するのはどうかと心配になった。

              元気な人は、禁止を無視して登っています。写真は、下山してきた人が写っていますが・・・。

            

                 

 近くで仕事をしている人に聞いたら、禁止ではあっても入る(登る)人はいるそうです。(多分、若者だろうが?) それでもと、今度は富士吉田口へ廻ってみた。

   こちらは、断然人は多いが「禁止」の方はもっと徹底していた。外人客が多くて、マナーも悪いからかも知れない。案内所で聞いてみたら、事故が多い事と、事故対策費が膨大になっており、さらに、自然遺産登録以後管理が厳しくなったそうです。

                

 1合目の駒返しからなら、入れるが、5合目の佐藤小屋経由になるから多分ここで止められる事だろう。それに、今回はテント泊までする気はないので富士山はあきらめ、焼岳に向かうことにした。松本経由で島々まで行き、登山案内所のある駐車場横で泊まる。トイレのあるので便利な所だ。

 翌2日、早めに平湯温泉を目指す。釜トンネルを横に見て、阿房トンネル手前から旧阿房峠に入り、平湯温泉ホテル前をしばらく進むと新平湯温泉登山口に着く。10台くらいは置けそうなスペースの駐車場があり、既に4台ほど停車してた。

  アイゼンを着けて、斜め右の雪を踏みます。すぐに右か左かと迷うような地点に出るが、右が正解のようだけど、帰は、左の沢沿いの道(雪面)を下った。スキーなら下りは断然こちらだ。

                    

 道は雪に被われていたが、誰も「山カン」でのぼる。足跡を見失わずに登っていたら、途中から赤布の目印が出て来る。登るにつれて視界も広がり、右手に霞沢岳が見える。尾根が狭まり、正面に焼岳が姿を現す。

                     正面左が南峰、右手が北峰。北峰には、中央の沢を詰めて登る。

                 

 ここで一休みしてから、南峰へ向かう事にする。 ここまで来れば、もうひとがんばりだ。帰りは、右手の雪面に滑り込む事になる。

                  

                            振り返れば、乗鞍が美しい。

                

   煙が出ているのが北峰。頂上に人が見えます。右手の黒い岩峰にも人がいますが・・・。南峰から北峰へ縦走出来るかと思い行ってみました。しかし、岩場の上に雪がのり危険そうだからやめにしました。

                              天気も良く、最高の眺望に恵まれた。

             

                      眼下に、北峰に登る人と、下山する人が見えます。

                

    かなり以前、もう少し雪の少ない時期に、眼下に見えるルートから南峰に登った。本当は禁止だそうです、。しかし、少しばかり岩場があったが、特に問 題は無かった。禁止の理由は、落石だそうです。

 きょうは帰りは、スキーを担いで来た道をしばらく下り、板を着けた。登って来る登山者を横に見てスタート。最高の気分で樹林帯まで降りる。登ってきた時のトレースを見失い、少し心配になった。どうも、かなり右に振っているらしい。右下に沢が見えるがルートに自信がなく左下りに板を進める。(本当は、この沢に下れば問題は無かった)

 ブッシュも多くなり、板を外して下り始めた瞬間、右足が穴にはまり転倒する。斜度があるから、ザックを担いだまま仰向けに倒れて、右足がプロレスで言うキーロックにかかったような状態になった。右足の膝に全体重がかかり身動きできず、その上非常に痛い。足が折れるのかと思った。瞬間の出来事だが、ちょっと大変な事になったと感じた。

 まわりには誰もいないし、足は非常に痛い。しかし、仰向けのまま右足は膝あたりで固定され急斜面でのことなので身動きがとれない。こんな状態で、時間ばかり経てばもがき苦しんだまま死ぬのだろうかとさえ思った。  

 何とかザックを外し、ストックを穴に差し込む。急な斜面でそれも仰向けになったままの作業だ。足は痛い、早く何とかしないとと焦る。右足首の横あたりにストックを差し込み、腕力でストックに体重をかけ足への負担を軽くする。少しだけ体が自由になったので仰向けから横向きに体位をかえることが出来た。膝への負担が軽くなり痛みは無くなる。ストックを使ってまわりの雪を除いていたら、瞬間、足が抜けた。その反動で仰向けのまま滑り落る。

 1回転して、すぐ下の大木にぶつかって止まる。少し痛かったが、これで助かった。

 やれやれで、何とか車まで帰った。

                           釜トンネルが見えます。帰りに写す。

                   

 沢渡まで帰り、正月お世話になった「温泉山小屋ともしび」による。ご主人の吉田さんは、上高地へ絵を描きに行っておられて不在。ソバ打ちの道具をおろしておいて乗鞍高原に向かう。(ソバをうつ約束をしていいたので、こんど訪れた時にはソバ粉を持って行って打つ。)

          そして、乗鞍駐車場へ。ここからバスが出る。マイカーは途中までしか入れないから、誰もバス利用となる。

                   

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