エントモ考える野球

弱者の戦いを駆使するチームアドバイザー。当たり前の実践で土台を作り、具体性のある弱者の戦略で弱者が強者に勝利する。

マイナスをプラスに変える募金

2008-01-15 21:39:43 | Weblog
北見で体育の先生に講演会。先生に発信するのはワクワクする。
充実した一日を過ごした。次の講演は同じ北見で二日後。
そこで、空いた一日を遠軽の野球指導者の方に連絡する。

行きますか?

即決定し、一日遠軽での野球指導となった。
熱意を持って毎日奮闘している人に手を貸したくなる。
今年のテーマは、本当に真剣に欲している人に対し動くこと。
翌日、朝7時のJRにて遠軽に向かった。

昨年、このチームには呼ばれている。
選手に話をし、技術サポート行っている。夜は楽しい父母会の方々と会食。
今回の一日はこんな流れだった。

 9:00~10:30 外で打撃&守備練習
11:00~12:00 体育館でCB&投手ピッチング
13:00~15:00 子供たちへの講演会
15:30~17:00 父母会の方々への講演会
18:00~      懇親会パート1
21:00~      懇親会パート2

前回に遠軽に来たときに「すごいぞ!父母会!団結力が半端じゃない」
監督も「うちの父母会の方々は日本一」と言い切っていた。
子供たちのために労を惜しまない。雪が降れば、ダンプで雪をよける。
ブルペンに6本の支柱を立てて、網をかけて環境を整える。
本職顔負けの仕事をする。特徴的なのはそれを楽しんでやっていること。

前回の11月にウガンダの話を聞いて、大人の方々が行動した。
「マイナスをプラスに変える募金」が始まった。
講演会では、「言葉が人生を変える」「プラス思考」を色濃く発信した。
知るだけじゃなく行動する。なかなかできることじゃない。
飲み会の時にマイナスの言葉を発すると、貯金箱が潤う。
マイナスの言葉を発すると罰金なのだ。楽しく募金活動。

懇親会で、その募金をエントモに贈呈。有難い。
たくさんの方々の善意で、ウガンダの国際交流が実現する。
事業を通して、たくさんの「志」が集まり、人の心を動かす。
結果よりも「過程」が大切だということを再認識している。


さて、懇親会での席。


遠軽の人は歌がうまい。皆さん歌で飯食える。
歌い終わると知らないお客が「おひねり」を渡してくる。本物だ。
うそのような本当の話。プロじゃん(笑)
二人のお母さんが歌ったが、十分お金取れます。
今年の年末に、ディナーショーを開きそうな予感がする。
その時にはご案内が来ると思うので前向きに検討したい(笑)


さて、今回の遠軽で学んだことだ。


なぜこの父母会の協力が凄いのだろう?考えた。
絶対条件はチームのトップである。
監督の熱意、妥協しない姿勢、選手を思う気持ちが大きなカギ。
これなくして次の段階へは進めない。
もうひとつは、子供たちに火がついているということ。
子供たちがやらされる状態ではなく、「やる」状態であるということ。
これは様々な火のつけ方があるが、これもやっぱり指導者だ。

興味深い言葉を聞いた・・・

「うちの息子が出てない時は楽に見れます。出てても出なくてもいつも
応援に行くんです。」

通常は、自分の子供だけを考え、出ないと不平不満を言い、問題を自ら
噴出させ、チームをかき回す親が多い。大半はこんな感じだろう。

「自分さえ良ければそれでいい」

当たり前基準の低下が、野球の世界じゃなく一般的な先生と親の関係でもある。
人の子供に対し、目を配り心から応援できる状態。
感謝の気持ちが行動に表れ、円滑な大人の関係を導く。
そして子供たちがノビノビ野球ができる環境に結果的になる。

このチームの人間関係は、素晴らしいモデルである。

このモデルが、すべてのスポーツチームに広がれば世の中明るくなる。
周囲も楽しんで、子供たちが伸びていく。プラスのスパイラルだ。



遠軽に今後また足を運びたいと思う。
行かなきゃいけない理由もできた。
次回懇親会の席で17番と18番を聞かなくては(笑)

遠軽での気づき、ありがとうございます!!


http://www12.plala.or.jp/endou27/index.html