エントモ考える野球

弱者の戦いを駆使するチームアドバイザー。当たり前の実践で土台を作り、具体性のある弱者の戦略で弱者が強者に勝利する。

いのちの授業(みなさん読んでください!)

2007-10-17 12:18:12 | Weblog
「いのちの授業」を拝聴。
青年塾の講座の一環として行われたが、一般開放した。
大人&子供、約40名が聞き入った。

自分の子供を小児ガンで6歳で亡くした方のお話。
本当にあった話でリアルな内容だった。
3歳で自分の娘が「小児ガン」の宣告を受ける。
何の変哲もないサラリーマン家族に襲った悲劇。
最初は架空の世界のように思えた。しかし病魔は刻々と進行する。
一度は治癒したように思えたが、再発。全身にあっという間に転移。

「お母さん、死んだら生き返れるの?」

6歳の子供が口ずさんだ一言。死にたくない。
学校の仲間と一緒に遊びたい。けど病気がそれを許さない。
車椅子でも学校に行き、病院で生きる望みを失わずに漢字練習。
約三年弱の闘病生活を追え、彼女は6歳で天国に逝った。
現実はドラマと違い、壮絶であり残酷である・・・


「いのちはいくつありますか?」

ほとんど人は「ひとつ」と答える。でも答えは少し違う。
「ひとつであって、ひとつじゃない」これが本当の答えと言う。
自分の命だけ考えるとひとつだけど、生まれるまでたくさんの命の
リレーが行われている。
両親から(2)、その両親から(4)・・・倍々に増えていく。
その祖先が一生懸命に生きて、頑張ってきて今の命がある。
だから自分だけの命という概念は少し違う。
よくいじめに会い、死ぬことを選択する子供。
また、いじめる側で結局殺してしまう子供。
いのちの尊さを知らずに、有り難さを知らずにアクションする。
人生にゲームのリセットのボタンはない。
これは大人も一緒の話だ。

大切なのは・・・

・ 生き抜くこと
・ 支え合うこと
・ ありがとう

である。
直面して分かるのではなく、人の痛みを今分かる人間になりたい。
90分弱の中で様々な気づきがあった時間だった。
小学生・中学生の子供たちが静粛に聴いている。
大人は涙を流し聞いている。自分と照らし合わせて聞いている。



「命の大切さ」


ここの考え方が歪んでいるので様々な問題がでる。
生きたくてもこの世から去っていく人。
そんな人もいる。自分達は恵まれている。ありがとう。
今の自分が当たり前のように感じる。それは間違っている。
生かされている実感。支えられているという実感。

「自分の体験談を語り継ぐ志」

本当であれば、忘れたい。
どこかで苦しい思いを心の奥底にしまっておきたい。
自分の苦しみを語り継いで心の教育をする先生。
自分ならできるか?難しいに違いない。
講演後、ホテルまでお送りする車中で聞いた。
「自分なら難しいと思います。今日の話を皆様に話すのは・・」
先生は言った。
「遠藤さん、私も人前で語れるようになったのは10年経ってからです」
自分の気持ちの整理、娘への思い、長い年月が必要だった。

今の教育現場にこの話が出来る人はそういない。
科目に関してマニュアルで語れても、命の尊さを語れる人は少ない。
命の話は根本的な話。人間が生きていく上で大切な土台である。

最初の質問が頭に残っている。

「あなたが一番人生の中で大切に思っているものは何ですか?」

1 お金
2 名誉
3 いのち
4 家族

答えは人それぞれ。何が良い悪いではない。
でも、その考え方を根本としてすべての思考は回っている。
人生の中で何を大切にし、何を見るかで言葉・行動は変わる。

知識は、あくまでも生きるための手段でしかない。
心は、生きる力である。

こういった命の話は、教える時に教えられる人にならなくてはいけない。
世代責任である。道徳観、あるべき姿論、子供に伝えられるか否か。

自問自答しなければいけない。
是非、鈴木先生の言葉に触れて下さい。
DVDや書籍あります。子供に伝えられる大人になりましょう。



<講師紹介>

鈴木中人(すずき なかと)

1957年愛知県生まれ
がんの子供を守る会評議委員
いのちをバトンタッチする会 会長

著書 「いのちのバトンタッチ」 致知出版
   「景子ちゃんありがとう」 郁朋社

受賞 財団法人 ソロプチミスト日本財団 社会ボランティア賞 2007
   財団法人 愛銀教育文化財団 助成表彰 2007

NHKラジオ深夜便こころの時代にも出演。いのちの授業には三年間で
約五万人が参加。様々な場でセミナーや講演会を実施し、教育・子育て
事業、社会貢献活動を展開している。いのちの輝き、家族の絆、良き医
療、自分を変える、イキイキ生きる、根っこを育むなどを発信してる。

http://www.hm7.aitai.ne.jp/~inochi-b/index.html