さんかくしかく

毎日いろいろな形になってしまうぼくのあれこれ。

まとめついで

2010年10月26日 | 三角記事
絵を描くときのテーマや、それについて考えることが増えてきているので、ぼちぼちついでに忘れないように書いておこう

まず
いままでパネルを支持体につかってきたが、なにやら値上がりがはなはだしいし、もとよりお金があるわけではないので、毎朝届く新聞紙を支持体にしようと思った

のりでつなげて、だいたいニメートルぐらいの画面にして描いている

描いているものは、とくにこだわりがあるわけではないさまざまな形のもの

それで
作業を進めてゆくうちに、「こだわらない」ということにこだわるふうになった
なにしろ支持体はいつでもシワシワ、筆を置けばすぐに破れ、乾燥すればひびわれ
とてもじゃないが、ばからしくて丁寧にはあつかえない
元をただせばただの新聞紙なのだ

であるからして
「こだわらない」「無造作」「適当」
である
描きかたは、支持体を床に敷いて、支持体を踏んで、必要があれば破りつける
(しかし亀裂は自然にできる場合がほとんどである)

そう考えてみると、ぼくのやっていることは、美術品という概念をやや超えたところに、それをもってゆく作業か

すぐにびりびりシワシワで、水にも火にも年月にも弱い美術作品ではあるが、うすうすぼくは、現代美術の作品を保存するということに疑問をもちはじめている

言うまでもないが、当初からこれは妥協の絵である。
もしパネルがすごく大きくて、かしこいお値段であり、時間や絵の具が無尽蔵であるならば、絶対に新聞紙を使わなかっただろう。
そうせざるをえなくなった状況というのがまずあり、その作業中に出てきた疑問が
・美術作品とは何か
・美術作品を何世紀も保存すべきなのか
・中世の芸術様式をまったく否定した現代美術に、現代美術がもっとも忌み嫌うはずの「伝統」ができてしまっている
・「こだわらない」「無造作」「適当」とはつまり、それにこだわり、それゆえに神経を使い、真剣になるということだ

とりあえずタイトルは「転がる石【デッカワイイストーン】」だな(笑

あーなんかつかれた