祈りへの巡礼

敬虔な祈りへの旅へ。

学問は永し、人生は短し。

2020年01月27日 | 日記

2020年1月27日(月) 曇り

今朝は冷える。寒の入りから大寒を過ぎ、はや月末、立春までもうすぐた。

寒い寒いといっても今年の冬は生半可である。積雪もなければ本当の厳しさも

ない。暖冬のせいで済ませるほどことは簡単ではない気がする。自然の体系が

ちょっとずつ狂ってきている感じだ。主たる原因は人間自身の問題に違いは

はない。天網恢恢疎にして漏らさずだ。結局、自業自得の因縁を知らされる

のは人間自らだろう。

正月来、朝からから机の前に座りっ放しである。これほど真正面に学問と向き

あうのはいつのとき以来だろう。歴史、宗教、文学、哲学は言うに及ばず、

科学、生物、地球物理に到るまで乱読している。そして、読み込むたびに、

私はなんと自分が無知ないきものなんだろうと知らされる。ああ!いままで

自分は一体なにをやって来たのだろうか。まったく忸怩たるものがある。

恥ずかしいことこの上ない。

しかし、この無知こそ私のエネルギーの源だ。この無知の炎こそ私の命の糧。

さあ、きょうもやる、無知の続くは!


わけの分からん声

2020年01月20日 | 日記

2020年1月20日(月) 晴れ

私とまわりのすべての日常相互依存関係性は、へばりついた垢のように

容易には変わらない。それを、自然の賦与してくれた宿命的な人生だと

達観することが出来るひとは立派というほかはない。しかし、私はどういう

わけかそうはなれない。自分でも知らされていない衝動が勝手に身体を

駆け巡るのである。だれから強烈に私に指図命令するのだ。

おい、よく聞くがいい。いまのオマエは真実のオマエではない。今のオマエ

を徹底的に破壊しろ。そして新しいオマエを創造しろ!

おい、お前は一体誰なんだ!こんな指示を出すオマエは一体何様なんだ?

私も生まれて初めてのことだ。それでも、(宇宙の果てからのというほか形容

しようがない)声がまさに正鵠をえている、と感じる自分がここにいることも

また確かな事実だ。ああ、もう、どうでもいいや、好き勝手にやってくれ!

センス・オブ・ワンダー。今はこの感覚しかない。信じよう、天の声を!

 

大袈裟に天の啓示と云ったらいいのか、まあ、そういう次第で、私は

『自分』の在り方をもう一度根源から問い直してみたい。ぶっちゃけて

言えば『根源的自己破壊』作業だ。新年を迎えて、こんなに楽しくて

オモロイモノはないなと実感している。そうとでも表現しない限り、

この訳の分からない宇宙からのお達しは解決しようない。

 

 

 


センス・オブ・ワンダー

2020年01月13日 | 日記

2020年1月13日(月) 晴れ

世界の未知に対して、哲学者ウィトゲンシュタインの残した言葉がある。

『この世界がどうあるのかが問題ではない。この世界があること自体が

不思議なのだ!』

なにも新年に始まった事でもないが、電車の中では相変わらずほとんど

の人が携帯に夢中である。この状況を視て、人間のテクノロジーの進化

と捉えることもことも出来るが、それでもフッと感じるこの虚しさはどう表現

したらいいのだろうか。なにか砂漠の中でひとり佇んでいるような寂しさ

がある。SF映画『猿の惑星』のラストシーンにある人類の終焉への光景と

二重写しに視えて来るのは私だけの感覚だろうか。

私たちの身の回りには自然的にでも精神的にでも、まだこんなにも未知

の新鮮な世界が存在するというのに、携帯ワールドだけに囚われすぎて

いる現代はなにかがおかしいと言わざるをいない。携帯の生みの親かで

あるかのスティーブ・ジョブズが自分の息子たちには絶対に携帯を持た

せなかった。繊細過ぎる彼は本能的に何かの危機を未来携帯に感じとって

いたのではなかろうか。

あらゆることを全角度で見つめ直せ。科学的にも精神的にも、あえていう

なら宗教的にも、まだまだ未知の世界が広がり続ける私たちのまわりに

たいして『センス・オブ・ワンダー!』の感覚をつねに持ちつづけよう

ではないか。これは今年の私の座右の銘でもある。

 


謹賀新年!

2020年01月07日 | 日記

2020年1月7日(火) 曇り

夢の中から一枚の賀状が届いた。とてもうれしかった。

謹賀新年。この一年あなたにとっていい年でありますよう!

                   令和 二年 元旦   イーハトーブ 虔十公園

 

昨年末、新宿文化センターで『山下洋輔トリオ結成50周年記念コンサート』が催された。

奇跡的にチケットが手に入ったので見に行った。約3時間に亘る長いイベントだったが、

年甲斐もなく大興奮してしまった。半世紀前の全共闘時代の記憶が、走馬灯のように私の

からだを駆け巡って行く。出演は、山下洋輔トリオ歴代のメンバーの面々、ゲストはおな

じみの麿赤児、タモリ、三上寛だったが、驚いたことにスペシャルシークレットゲストが

もう一人いた。それはなんと飛び入りの坂本龍一だった! これには会場も大盛り上がり。

山下と坂本がデュオでグランドピアノを弾いたが、まさに圧巻、実に神秘的な音楽が奏で

られた。ふーん、山下洋輔のピアノの音調が坂本龍一のピアノ伴奏によってこんなにも

変貌を遂げるものか…あらためてピアノという楽器の深さを思い知らされた。

 

あれから半世紀。私も、思えば遠くまで来たもんだなあ…