落ち葉を踏む音を聞きながら、美術館に向かうのはなかなかいいものです
・10月に終わりましたが、北九州美術館の「いわさきちひろ展」は衝撃でした
絵本の挿絵という認識でしたが、子供たちの描写が素晴らしく
岩崎さんの子供達への尽きぬ愛情に溢れています
また、デッサンもさることながら透明水彩の使い方が絶妙で美しい
可愛らしさと、動の描写と、美しい色彩に魅了された展示でした
・今、フェルメール・・・ベルリン国立美術館展が九州国立博物館で開催されています
印象的だったのは、展示の作品はどれも一級品ですが、フェルメールの作品が一つしかありません
フェルメールの場合、作品が極めて少ないわけですからしかたありませんが、
しかしその中で、レンブラント派の画家が描く「黄金の兜の男」の兜の光沢に驚嘆、どうして描くのかとくぎ付けです
よくも絵具でこれだけの表現ができるものだとただ々感心しました
また、ここの博物館で特筆されるものは、敷地にトンネルがあることです
もちろん近代的な綺麗な建築ですが、そこを抜けるといきなり大宰府天満宮に出てきます
その趣向が大変気に入りました
時をくぐり抜けるようです
ここで、門前町のお店を覘きながらの食事や買い物を楽しむのも一興です
・最近、ロバート・ハインデルの画集を衝動買いしていまいました
バレリーナの動的な動きの中に、心的内面を見事に描き出している
その描写には、感嘆とともに、つい引きずり込まれてしまう
人は、ここまで描けるのかと
一人に与えられた才能に嫉妬さえも感じます
ついつい、話し込んでしまいました
なぜ、秋が芸術なのか分かりませんが、はらはらと木の葉が散る美術館はとても趣があります
皆さんもいかがですか、美術館に出かけては !
NHKの取材に分け入って一緒に記念撮影
タイムスリップしたみたい
みんなキョロキョロとぼとぼです
結婚披露宴のような食事と庭園でした
今年の秋のバスハイクは、秋月に行ってきました
朝から小雨模様
天気予報では昼から晴れ
秋月に着いた頃は、何とか天気も回復しました
ちょっと肌寒い中
紅葉にはまだ早く
メイン通りに並ぶお店に目をやりながら
とぼとぼと列を作って黒門まで進みました
ちょうど偶然にもNHKの取材に会いまして
甲冑のお侍とシャッターに収まりました
気候といい、紅葉しきれていない木の葉も散りかけていて
ちょっぴり、冴えない風情でしたが
よく保存された城下町に
心和ませ、それなりに満足のご一行と相成りました
さて、全くの静かな佇まいの秋月ですが
維新の大変動期には、日本最後の仇討といわりる臼井六郎の話、そして秋月の乱
こんな静かな里にも時代に翻弄され、血生臭い事件もあったのですね
秋月は、季節の移り変わりと、それが織りなす時代の変遷がジーンと心に浸みる処でした