軽井沢バイシクルライフ

10年以上のブランクの後現役復帰した中年サイクリストの活動と昔話

成清龍之介さん事故死

2021-02-25 21:25:10 | 日記
昨年デビューしたばかりの若手競輪選手の成清龍之介さん(A級3班)が、千葉県袖ケ浦市で24日午前10時20分ごろ、ロード練習中に、見通しの良い直線道路で、路肩に駐車中のトラックに衝突して頭部外傷により死亡したとのことです。
 わずか21歳でした。なかなかの好青年であったようです。大変悲しい事故です。
 立場も年齢も違えども、自転車に乗る者の一人として深刻に受け止めなければいけない事故です。ヘルメットは着用していたとのことですが、その効果は万能ではありません。

(トラック短距離選手や競輪選手もトラックの練習だけでは十分ではありません)
 お父さんは競輪選手ですが、ご自身は高校時代は自転車競技の経験はなく野球をやっていたようです。通算成績は22回出走で、優勝2回、1着10回とのこと、自転車競技の経験がなくとも明るい将来が期待されていたのではないでしょうか。
 通常であれば、ロード練習中は細心の注意を払い、前方を注視して走行するのが、鉄則なのですが…
 かつて、学生時代に私の同輩が多摩川沿いの道路で同様の事故を起こし、入院しましたが大事にはなりませんでした。その時は土手の草を焼いていて煙の為、見通しが悪く、路駐していたトラックが見えにくい状態になっていました。
 ネット上の書き込みでは、成清さんが「加害者になっていた可能性もあるのでは」、「公道で練習やるな」というコメントもありました。
 トラックは、路駐して、伝票の確認をしていたとのことですが、やはり前方不注意はロード練習では致命的なミスです。
 確かに現在の日本の道路事情の中では練習は公道ではなく、トラックやローラー台でやる方が無難かもしれませんが、トラックでしかレースがない競輪選手でもロードでの練習は必要です。まして、ロードレースの選手なら公道での練習を止められたらどうにもなりません。
 私も何回か痛い目に遭い、そのお陰で学ぶ事はありました。この年になってもマスターズ枠での日本自転車競技連盟の登録選手なので、ロードでの練習もしますが、スプリントの練習に関しては、歩行者がいないことを確認して、交通量の少ない場所で行っています。

(十代、二十歳代の頃と二度にわたり落車した碓氷峠の下り)
 自転車競技でも特にロードレースでは、レースが一番の練習といわれていますが、その意味が分かるような気がします。
 一般的にスポーツでは体力の限界点まで追い詰めなければレベルの向上は期待できませんが、公道での練習ではそれは不可能ということではないでしょうか。
 競輪だけでなく、一般ロードレース、トラックレースの選手が安全に練習するためには、伊豆や群馬のような専用コースがもう何か所か日本に必要だというのが、当方の以前からの主張です。

(伊豆や群馬のような自転車専用サーキットは、あと何か所か必要ではないでしょうか)
 成清さんの死を無駄にせず、競輪統括団体のJKAや選手会、競輪界だけでなく、自転車競技連盟やスポーツサイクルに親しむサイクリスト全体の問題として、自転車事故の防止に取り組むべき時ではないでしょうか。  合掌
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