“性格は顔に出る 生活は体に出る”
前回に引き続き、FBに掲載された『おっちゃん、おばちゃんのゆるゆる倶楽部』に出ていたオモシロ警句です。この警句に刺激されて思い付いた言葉遊びの続きです。前回は “顔” でしたが、今回のお題は生活状況や生活水準が滲み出ているとされる体(カラダ)です。どうかお付き合いください。
生活状況や生活水準というと、その人の健康状態や、置かれている経済状態をまず思い浮かべると思います。前回の “顔” の例に倣って、体(カラダ)についても以下の二つの観点から考えてみようと思いました。
○体つき(発育状況や栄養状態が分かる外見:体格)
○身なり(人前に出るときの服装と髪型:恰好)
健康状態は “体つき” から判断できますし、経済状態はズバリ “身なり” から判断すると思います。これらに加え、その人の立ち居振る舞いや、身のこなし、持ち物なども判断材料となるのでしょう。
こう考えてはみたものの、主な修飾語を思い浮かべてみると、実際は身体全体を総称した言葉 ―― “姿” を想定して修飾語を考えていることに気付きました。普段、相手の健康状態や経済状態、文化程度や身に着けている教養までも、私たちが判断するのはその人の “見た目” = “姿” 全体からです(当たり前!)。
そんなわけで、“体つき” や “身なり” の観点から修飾語を考えてはみたのですが、実際には被修飾語として “姿” を想定し、多くはこれに繋がる修飾語になってしまいました。そうする方が、体(カラダ)という言葉に繋がる場合に比べ、修飾語の多くが無理なく浮かんで来るのです。
健康状態や経済状態を暗示するイメージを大きく 頑健 、老病 、富裕 、貧相 、品格 、清潔・不潔 、体格そのもの 、その他 の8つに分類し、それぞれに当てはまりそうな修飾語を該当する分類に列挙してみました。今回も私が2か月がかりで何とか思い付くことのできた言葉たちです。
今回ここに掲載した修飾語についても、“~い” で終わる形容詞や、“~な” で繋がる形容動詞を原則としました。キリがなくなるので、動詞そのものや名詞を動詞化したサ変動詞の使用は出来る限り避けるようにしました。擬態語の使用は最小限としたつもりです。擬態語を禁じ手とすると、全く対処不能になります。いかに擬態語が重宝か見直してしまいました。
【頑健】
(引き)締まった、逞しい、丈夫な、頑丈(そう)な、頑強(そう)な、
屈強(そう)な、日焼けした
【老病】
ヨボヨボな、老いぼれた、貧弱な、ひ弱な、弱々しい、(ガリガリに)
やせ細った、やつれた、ぶよぶよした、ぶくぶくした、浮腫(むく)ん
だ
【富裕】
押し出しの(が)よい、恰幅のよい、羽振りのよい、おしゃれな、ふく
よかな
【貧相】
うす汚れた、薄汚い、しどけない、くたびれた、だらしない、落ちぶれ
た、みすぼらしい、地味な、肩を落とした、俯きかげんな、みっともな
い、汗みずくな
【品格】
品のよい、上品な、おしゃれな、落ち着いた、礼儀正しい、おっとりし
た、肩を怒らした、ふんぞり返った、しゃちほこばった、隙のない、
派手な、野暮な、粗野な、がさつな、ふしだらな、だらしない、しどけ
ない、みっともない
【清潔・不潔】
若々しい、溌剌とした、小奇麗な、こざっぱりした、きちんとした、
汗臭い、きたない、うす汚れた、うす汚い
【体格そのもの】
大柄な、小柄な、太った、やせた、でっぷりした、貧弱な、ほっそり
した、がっしりした、きゃしゃな
【その他】
おとなしい、荒々しい、勇ましい、用心深い、きびきびした、忙しない、
シャキッとした、背を丸めた、隙だらけな、背筋をピンと伸ばした、
いそいそ(と)した、そわそわした
結果的にみると、“体つき”の描写から生活状況を表現できることは稀で、健康状態や高齢を象徴する描写の場合に限られるようです。
ここに挙げた修飾語の多くは、やはり “身なり” ―― 服装や恰好についてのものでした。実際に言葉で書くときは、着ているモノや、持ち物について具体的に描写すると思いますから、体に関する修飾語は最後の締めという位置づけになると思います。
今回も語彙の貧弱さをつくづく思い知らされました。人物の姿を、顔の描写も含め、生きいきと描写できたら表現の幅は格段に広がると思います。私は会話下手で、会話場面のセリフ作りが苦手です。生きいきしたセリフ作りのコツが会得できるようになり、人物描写を生活臭がするぐらいまで磨けたら、自分史の改訂版にでも挑戦してみようかと考えています。現状では、何時になったら実現できるやら分かりませんが・・・。
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前回に引き続き、FBに掲載された『おっちゃん、おばちゃんのゆるゆる倶楽部』に出ていたオモシロ警句です。この警句に刺激されて思い付いた言葉遊びの続きです。前回は “顔” でしたが、今回のお題は生活状況や生活水準が滲み出ているとされる体(カラダ)です。どうかお付き合いください。
生活状況や生活水準というと、その人の健康状態や、置かれている経済状態をまず思い浮かべると思います。前回の “顔” の例に倣って、体(カラダ)についても以下の二つの観点から考えてみようと思いました。
○体つき(発育状況や栄養状態が分かる外見:体格)
○身なり(人前に出るときの服装と髪型:恰好)
健康状態は “体つき” から判断できますし、経済状態はズバリ “身なり” から判断すると思います。これらに加え、その人の立ち居振る舞いや、身のこなし、持ち物なども判断材料となるのでしょう。
こう考えてはみたものの、主な修飾語を思い浮かべてみると、実際は身体全体を総称した言葉 ―― “姿” を想定して修飾語を考えていることに気付きました。普段、相手の健康状態や経済状態、文化程度や身に着けている教養までも、私たちが判断するのはその人の “見た目” = “姿” 全体からです(当たり前!)。
そんなわけで、“体つき” や “身なり” の観点から修飾語を考えてはみたのですが、実際には被修飾語として “姿” を想定し、多くはこれに繋がる修飾語になってしまいました。そうする方が、体(カラダ)という言葉に繋がる場合に比べ、修飾語の多くが無理なく浮かんで来るのです。
健康状態や経済状態を暗示するイメージを大きく 頑健 、老病 、富裕 、貧相 、品格 、清潔・不潔 、体格そのもの 、その他 の8つに分類し、それぞれに当てはまりそうな修飾語を該当する分類に列挙してみました。今回も私が2か月がかりで何とか思い付くことのできた言葉たちです。
今回ここに掲載した修飾語についても、“~い” で終わる形容詞や、“~な” で繋がる形容動詞を原則としました。キリがなくなるので、動詞そのものや名詞を動詞化したサ変動詞の使用は出来る限り避けるようにしました。擬態語の使用は最小限としたつもりです。擬態語を禁じ手とすると、全く対処不能になります。いかに擬態語が重宝か見直してしまいました。
【頑健】
(引き)締まった、逞しい、丈夫な、頑丈(そう)な、頑強(そう)な、
屈強(そう)な、日焼けした
【老病】
ヨボヨボな、老いぼれた、貧弱な、ひ弱な、弱々しい、(ガリガリに)
やせ細った、やつれた、ぶよぶよした、ぶくぶくした、浮腫(むく)ん
だ
【富裕】
押し出しの(が)よい、恰幅のよい、羽振りのよい、おしゃれな、ふく
よかな
【貧相】
うす汚れた、薄汚い、しどけない、くたびれた、だらしない、落ちぶれ
た、みすぼらしい、地味な、肩を落とした、俯きかげんな、みっともな
い、汗みずくな
【品格】
品のよい、上品な、おしゃれな、落ち着いた、礼儀正しい、おっとりし
た、肩を怒らした、ふんぞり返った、しゃちほこばった、隙のない、
派手な、野暮な、粗野な、がさつな、ふしだらな、だらしない、しどけ
ない、みっともない
【清潔・不潔】
若々しい、溌剌とした、小奇麗な、こざっぱりした、きちんとした、
汗臭い、きたない、うす汚れた、うす汚い
【体格そのもの】
大柄な、小柄な、太った、やせた、でっぷりした、貧弱な、ほっそり
した、がっしりした、きゃしゃな
【その他】
おとなしい、荒々しい、勇ましい、用心深い、きびきびした、忙しない、
シャキッとした、背を丸めた、隙だらけな、背筋をピンと伸ばした、
いそいそ(と)した、そわそわした
結果的にみると、“体つき”の描写から生活状況を表現できることは稀で、健康状態や高齢を象徴する描写の場合に限られるようです。
ここに挙げた修飾語の多くは、やはり “身なり” ―― 服装や恰好についてのものでした。実際に言葉で書くときは、着ているモノや、持ち物について具体的に描写すると思いますから、体に関する修飾語は最後の締めという位置づけになると思います。
今回も語彙の貧弱さをつくづく思い知らされました。人物の姿を、顔の描写も含め、生きいきと描写できたら表現の幅は格段に広がると思います。私は会話下手で、会話場面のセリフ作りが苦手です。生きいきしたセリフ作りのコツが会得できるようになり、人物描写を生活臭がするぐらいまで磨けたら、自分史の改訂版にでも挑戦してみようかと考えています。現状では、何時になったら実現できるやら分かりませんが・・・。
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ヒゲジイさんなら出来ますよ(*^。^*)
待っています
自分の事をいろいろ分析して楽しみました
私はどう見えてるんだろう?
しかし・・・・
私は人を観察するのは苦手で感覚的に見てる・・・しかも性善説を根本に。
だから傷つく事も多々
こんなコメントしか書けなくてごめんなさい。
>人を・・・感覚的に見てる・・・
Michiさんの屈託なく軽妙な筆致の表現は育ちの良さを感じさせます。
他人に傷つくよりも、こんな風に考える人もいるんだ
と面白がるのもイイと思いますが・・・
ムズカシイ文芸作品を書くなら別ですが、どうでしょう?
人物描写は難しいです。課題は山盛りです。