ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

続 歳を取ればワルくなる?

2018-04-10 06:22:44 | 世相
 今回再び登場する人物は、初対面の私をいきなりグチグチ詰ってきたことのある七十がらみのジイさんです。市役所のロビーで、たまたま私が唾を付けて新聞のページを捲ったのをすかさず彼が見咎めたというのが最初でした。

 キツネのような細い目で人のアラ探しばかりしていて、しかも、アラを見つけでもしたらグチグチ言ってしつこいのです。以来、私の方も警戒を怠っていません。

 そんな経緯から彼のクセもわかってきました。新聞の第一面を捲った状態のバインダーを、そのまま新聞架に戻して新聞名が見えないようにするというのが彼流なのです。最初に見たのが私の愛読紙だったので、てっきり私への当てつけとばかり思っていました。

 ところが、これはどうやらどの新聞に対してもやるようなのです。誰が見てもこれは明らかに嫌がらせです。一体、本人はどういうつもりでやっているのか、私にはわかりません。
 
         *   *   *   *   *
 市役所は斜面に建てられているため一部が半地階になっていて、その外に喫煙所が設けられています。そんな喫煙所があることは職員以外にはあまり知られていません。

 その喫煙所で、顔見知りになった警備員とタバコを吸いながら話していると、ドアの窓越しに例のジイさんがこっちを見ているのに気づきました。しかも例の如く、虚ろでいながら刺すように尖った目線をジッとこちらに向けているのです。

 たとえ赤の他人同士でも目が合ったとしたら、作り笑いするか目を逸らすかするのが普通です。が、ジイさん目線を合わせたままニコリともしないのです。さすがに背筋がゾッとしました。

 どうやら、ジイさん例の如く私の後を付けて来たらしいのです。こんなことが続いたら益々、事態は可笑しくなるばかりです。放っては置けないものの、どうしたらいいか上手い考えが浮んで来ませんでした。

 週が明けて次の開庁日の朝、例の如く新聞を読んでいると、例のジイさんが又々テーブルの向かいの席に着きました。事態を打開するには今しかないと思い、思い切って声を掛けてみました。

「この間、下の階でドアの窓越しに私を見ていましたよね。あれは何かあってのことですか、この私に?」声は抑えたつもりでした。
「いや、別に・・・。」さすがに驚いたらしく彼の口から出たのはこれだけでした。

 この上問い詰めても何らよいことにはなりません。この言葉をしっかり聞き届けて私はタバコを吸いに席を立ちました。

 しばらくして私が席に戻るや、ジイさんそそくさと席を立っていきました。「これで事態が変わる。」そう確信したのですが、さてどうなりますやら? 後はジイさんの出方次第、・・・なのですが?



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4 コメント

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Unknown (ミス照りアス)
2018-04-10 18:24:05


あれ?以前、この記事読んだことありますよ~

違いましたっけ~?

面白かったです
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Re.ミス照りアスさんへ (ヒゲジイ)
2018-04-10 19:58:05
ミス照りアスさん、ご明察!
このジイさん、今回が4回目の登場です

こちらとしては構わないで欲しいのに、
なかなか私から離れてくれません。
シラフなのに目がすわっている(?)のです。
コマッタ人です、このジイさんは!
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Unknown ( viva)
2018-04-10 23:40:58
このジジさん・・
ヒゲさんの何が気になったのかしらね~・・・

①風貌がヒゲさんと似てた?
②ヒゲさんに見覚えがあった?
③たまたま偶然そうなった?

でも・・ヒゲさん、面白い人ですね(^-^;

で、この後、ジジさんが特に何でもないようなら
このお話って爆笑ですね~
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Re.vivaさんへ (ヒゲジイ)
2018-04-11 20:20:39
>何が気になったのか?
① 年寄りという点だけは似ています
② 思い当たる節はナシです
③ 偶然だろうと思います
このジイさんにも彼特有の “認知のゆがみ” があるのでしょうね。
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