一つのことだけにかまけて満足していると、とんだ落とし穴に嵌まる。このことを実感させられました。
「前回(の検査)は7年前ですね?」電子カルテを確認していた担当医から、胃カメラを挿入する直前にこう言われました。
このところ、内視鏡検査と言ったら大腸内視鏡検査ばかり。検査を受ける度、大腸にポリープが見つかってほぼ毎年受けてきました。
が、断酒を始めて以来、胃の方は極めて快調だったので、7年間も胃内視鏡検査をサボっていたのです。そう気づいて、久々に受けた胃内視鏡検査でした。
内視鏡検査中、「ヨード染色!」と指示を出していた声が聞こえました。“食道がん” を識別するのに用いられる染色です。
通常なら10分ほどで終わるはずの検査ですが、生検用検体の組織採取があったらしく、倍ぐらいの時間がかかりました。
担当医が胃カメラを抜いて直ぐに、こう聞いてきました。
「今回の結果、いつ聞くことになっています?」
予定では、明後日に大腸内視鏡検査も受けることになっており、その直後に今回の結果と一緒に聞くつもりと答えました。
「それ、1週間先に延ばしてくれません? 内科の受付に言えば
変更してくれますよ。」
一旦、こうは言ったものの、担当医は直ぐにこれ取り消すように続けました。
「いや、先に延ばさなくてもいいです。予定通りに説明を受けて
下さい。」
これを聞いて今度は、私の方がすかさず尋ねてみました。
「ヨード染色ということは “食道がん” ですか?
組織検査の結果が出るには1週間以上かかるのでは?」務めて冷静に聞いたつもりでした。
「いや、生検しても結果は変わりませんから、・・・
少なくとも内視鏡で簡単に取れるような状態ではないということ
です。」
これが “がん告知”? 言いよどむでもなく、思いも掛けない実にアッサリした言い方でした。
“がん告知” は、生死にかかわる深刻な問題なので、改まった場所でもっと厳かに告げられるとばかり思っていました。ですから、調子が狂って気が抜けて思わずよろけそうになりました。
「アル中がなりやすいのは食道がん。ヨード染色で簡単に見つかります。
マメに内視鏡検査を受けて用心するように!」
以前、アルコール専門クリニックで散々言われていた言葉です。忘れていたわけではないのですが、ポリープ頻発の大腸にかまけていたらこの有様。何とも迂闊でした。
私の “食道がん”。どの程度まで進行しているのかまだ正確にはわかりません。が、少なくとも初期がんではないようです。
とは、頭では理解できても、まだまだ気持ちの整理がつかない私です。この続きは、もう少し情報を集めた上、持ちの整理をつけてボチボチと。
その後、詳細な内視鏡検査結果を聞き、外科医のコンサルを受け、腹を括って手術を受けることに決めました。週が明けた今は、術前の検査が連日続いています。
しばらく投稿を休みます。返信も叶わないと思うので、コメント欄も閉めます。悪しからず。
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