ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

ヒゲジイのPAWSによる悪文見本市(その16)

2018-05-25 06:43:32 | 悪文見本市
 今回は、飲酒欲求を初めてテーマとした『飲酒欲求―すき焼き・しゃぶしゃぶとビール、・・・旨そう?!(2015.7.24投稿)から事例を取り上げてみました。

 この記事では、自動行動がキーワードの一つです。長年の(生活)習慣が刷り込まれて条件反射的に無意識のままでやる行動のことを、私は自動行動と呼んでいます。

 とかく飲酒欲求は衝動的なものと思われがちですが、無意識のままにやった自動行動が飲酒欲求の現われだったということも多いようです。同じ体験談は中味を少し変えて何度も語られるのですが、それらを総合してみると、つまるところ仕事の再開などで知らず知らずのうちにストレスを溜めていて、そのストレスが無意識のうちに心の負担となっていた例が多いようなのです。

 ストレス、特に言葉のストレスに過敏な時期は3年ほど続きます。当たり前のことですが、こんなことがあるからこそ意識して自動行動を誘うような場を避けることが肝腎で、しばらくは仕事の再開なども焦らない方がよいようです。

 なお、現在掲載中のものはいずれも手直しした後の改訂版です。
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【事例51】
「体験談に共通しているのは、意図していないにも関わらず、無自覚のまま自動的にやってしまう行動だと言います。・・・(中略)・・・断酒3年目に何度も飲酒欲求を経験した人の話では、自分が何をやっているかに気が付いて、初めて飲酒欲求と分かり肝を冷やしたそうです。・・・(中略)・・・私がすき焼き・しゃぶしゃぶ屋の店頭で経験した出来事は、これらに近いほぼ同類の経験だと思いますが、体験談は無意識の内に行動している点が大きな違いです。再飲酒となった多くの原因はこの無自覚の自動行動によるものと考えてよさそうです。」
         
「体験談に共通しているのは、意図していないにもかかわらず、無意識のまま自動的にやってしまう行動だと言います。・・・(中略)・・・断酒3年目に何度も飲酒欲求を経験した人の話では、自分が何か妙なことをやっていることに気が付いて、初めて飲酒欲求と分かり肝を冷やしたそうです。・・・(中略)・・・私がすき焼き・しゃぶしゃぶ屋の店頭で経験した出来事はこれらに近い経験だと思いますが、これらの体験談と私とでは、無意識にした行動か否かの点で大きく異なります。再飲酒となった多くの原因はこの無意識のままでする自動行動によるものと考えてよさそうです。」

 先ず問題点として挙げるべきは、用語の不統一、重複した表現、時制の混乱などでしょうか。これら該当する箇所を下線で示しました。

 特に、用語の不統一についてですが、無自覚と無意識の両方が文中にあれば、それぞれに異なった意図が込められているものと誤解されかねません。文脈からして両者を同義に使っているとは読めますが、ここは不要な誤解を避けるために無意識で統一しました。

 次に挙げるべきは、表現が今ひとつ切り込み不足なことでしょうか。経験談で聞いた行動と “私” の行動がどう違うのか、それが今ひとつはっきりしません。そこで、その差が明確にわかるよう「無意識にした行動か否か」と表現を変えてみました。

 その他、細かな点で気づいたことも手直ししています。いかがでしょうか?

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【急性離脱後症候群(PAWS)】
 症状は、断酒開始後3~6ヵ月目で最も強くなり、6ヵ月~2年で回復する。

  ○ 思考プロセス障害(脳の働きにムラがある、頑なで諄(くど)い思考、因果関係を
    理解できない)
  ○ 情動障害(情動の揺れ)
  ○ 記憶障害(短期記憶の障害)
  ○ 睡眠障害
  ○ 身体的協働性に問題
  ○ ストレス感受性に変化(おそらく認知障害“認知のゆがみ”の意味:筆者追記)
                  (アルコール依存症専門クリニック教育資料より)

 その障害の一つ “思考プロセス障害” では、脳の働きにムラがある、頑なで諄(くど)い思考、因果関係を理解できないなどが知られています。私の経験から言えば、 “思考プロセス障害” は次の3点に言い換えできるでしょうか。

  ● 脳が混乱して疲れやすく、よくストライキを起こすこと
  ● まとまった文章を書こうとすると、なかなか考えがまとまらないこと
  ● 使うべき助詞、所謂 “てにをは” の適切な使い方に迷うこと

 さらにより具体的に挙げれば、“遠回りする思考”、“助詞の使い方の混乱”、“修飾語の語順の誤り”、“時制の混乱” などとなり、大概が “慣用的な言葉の使い方(言い回し)の失念” ということに要約できます。



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