ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

再び飲酒欲求について(下)

2018-05-04 06:31:37 | 病状
 本格的なゴミ拾いは断酒して1年6ヵ月目に始めました。

 それまでの “空白の時間” 対策は、定期的に週2回ある自助会AAのミーティングと、ほぼ毎日室内で出来るブログ用原稿作成の二つしかありませんでした。これら二つにいつでも屋外で出来るゴミ拾いが加わって3本柱となり、日々の行動計画が格段に組みやすくなりました。その結果、一週間単位で日々を無難に過ごせるようになり、通院回数も順次減らせるようになりました。

 そんなありがたいゴミ拾いなのですが、一人で作業をやっていると別に “空白の時間” でもないのに以下のような可笑しなこともありました。

酒を捨てるなんてもったいない!」(断酒歴3年6ヵ月頃)
 飲み残しのある酒類のゴミは、見つけ次第中身を捨てています。ドボドボと地面に捨てるときの悪臭は実に不快なもので、それがアルコールと距離を置くのに一役買っています。ところが未開栓の酒類の場合は話が違ってきます。困ったことに、今だに「もったいない」という未練がつい出てしまうのです。

 スーパーの前で未開栓のビール缶を見つけたとき、なんと妻に飲ましてあげようと家に持ち帰ってしまいました。自分の飲酒への未練をうまく妻へとすり替えていたのです。後で気がついて反省しきりでした。もちろん、このときも飲んではいません。

 そんな反省をしていながら半年後のこと、未開栓の焼酎のワンカップを見つけて全く同じ発想をしてしまいました。このときはさすがに思い直してその場で中身を捨てたのですが、・・・まだまだこれは続きそうです。

もう飲んでも大丈夫では?」(断酒歴4年過ぎから)
 最近、ゴミ拾いの最中に「もう飲んでも大丈夫では?」という妄想が、ときに頭を掠めることがあります。それに気づく度にギョッとしてしまいます。

 普段は「こんな物(所に)まで捨てやがって!」と腹を立てることはありますが、それ以外はほとんど雑念などありません。酒類のゴミを見つけたわけでもないのに、なぜこんな妄想が湧いてくるのか不思議でした。

 上述したように以前は、未開栓の酒類を見つけては未練がましい思いをしたものでした。このところぼんやりと湧く妄想は、どうもそれとは違うようなのです。まさか、飲まない生活が定着したことで治癒した(??)ものと錯覚しての慢心でしょうか? どうもそうとしか考えられません。

 よく聞くことですが、“飲酒欲求は慢心で妄想に化ける”。これが私の下した結論です。私もやっと、アルコールは根深くて、したたかで、手強いものと実感できて来ました。どうやらこれがAAの言うところの “大きな妄想” なのでしょう。 “巧妙で、不可解で、強力なもの” は、まさしくアルコールの正体を言い得て妙です。



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コメント (4)
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