ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

後味の悪い話?

2017-08-01 06:32:12 | 雑感
 市役所の食堂は11時半から営業開始です。その食堂で いの一番 に昼食を取っていると、同年配ぐらいの男性が同じテーブルにやって来ました。

 6人掛けテーブルの向こう端に着くなり私をまじまじと見つめ、
「早くから食べないといけないと言われて、・・・12時からは市の職員の時間になるんで、・・・ここの職員は全国でもトップクラスの高給公務員なんですよ。どう思います?」といきなり話しかけてきました。さもさも旧知の間柄のような馴れ馴れしさでした。

 あまりに唐突過ぎて、「(だれだっけ? どうみても見覚えのある顔じゃないし・・・)」とこちらもまじまじと顔を見返してしまいました。たとえボケても顔は覚えているものです。最後の問いかけ以外話が見えなかったので
「別に大した問題じゃないのでは・・・」と、こちらはツッケンドンに答えてしまいました。

 話しかけてきた男性は、髪が疎らで眉に白いものが混じっているものの、目ヂカラのあるしっかりした顔立ちの人でした。どう見ても、何か障碍を負っているとはとても思えません。普通、人違いとわかったら直ぐに謝るのが話しかけて来た方の筋なのですが、その気配はありませんでした。さも何もなかったかのような顔をして箸を動かしていました。

 私には想起障害がいまだに残っていて、思いとは違う言葉を口走ることがよくあります。声に出して初めて間違いに気付くので始末に負えません。こんなとき私なら、大きく笑い飛ばしてごまかしてしまうのですが・・・。
「(一体これは何なんだ?)」 却って話しかけられた私の方が気詰まりになってしまいました。

 初対面ではほんの1分以内でその場の空気が決まります。この場合、話しかけるなら「ご一緒させていただきます」ぐらいで十分だったのです。さらに話を繋げるなら、お天気の話とか相手のこととかを話題にすれば無難だったでしょう。年格好からしてこんなことを知らないはずはありません。

 “先ずは相手の都合を確認し、次に面談目的をかいつまんで話す” 臨床開発をやっていた現役時代、医者との面談ではこれが鉄則でした。当たり前のことながら、礼儀に適った合理的手順です。思わぬ奇襲攻撃にこんなことまで思い出してしまいました。

 ほんの1~2分、下手をすれば30秒で決まるのが初対面の人間関係です。無言の気まずさよりも和みの一瞬! たとえどんなに難しくても、これがあるから話しかけずにはおれないのが人情なのです。

 後味の悪さはありましたが、彼の人も同じように考えてのことで、ほんのちょっと手順を間違えただけなのでしょう。かく言う私も、何遍となく話の切り出しに失敗しながら、性懲りもなしにやっているのですから・・・。



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コメント (6)
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