大学時代のこと(20歳以上だから舟券はオッケーね)。バイト代をもらったその足で私は意気揚揚と平和島競艇場に向かった。
「見ててん、3倍にしちゃるけん」
友人にそう言い放ったものの午前中のレースはかすりもせず。
「まぁ飯でも食ったら流れが変わるわ」
しかし、飯を食おうが、ク○をしようが流れが変わる気配がない(たまたま見たN刊の占いが1つ△であとは全部×だったのを鮮明に覚えている)
気がつけば11Rまで見事に完全不的中。きれいに5万円やられていた。バイト代の残金は1万2千円…。
「金は命よりも重い」
と漫画カイジに出てくる利根川が言っていたが、その言葉が胸にしみる。大学生にとって5万円は20万円くらいの貨幣価値があるのだ。
「最後は白井英治で行くわ。白井なら負けても納得いくから」
半ば自暴自棄気味になった自分に友人は「止めとけ、電車賃貸さんぞ」と言っていたが、私は耳を貸さず、残金1万2千円を白井英治に託した。負ければ平和島から家まで歩いて帰ることになる。
結果、白井は漫画のごとくカドから豪快に捲った。しかも大本命のインを潰しただけでなく、人気薄の大外枠まで引き連れて…。劇的ともいえる展開でバイト代は本当に3倍になって返ってきた。
「ありがとう~!白井~!!ありがとう~~!!」
私は何度も何度も白井に向かって叫んだ。平和島の西日にさらされながら声援に軽く応える白井英治は本当に格好よかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あれから数年たったが私にとって白井英治が特別な存在であることに変わりはない。かっこいいレーサー、男の色気があるレーサー=白井英治なのだ。
そしてSG優勝戦2着も何度も見てきた。
エンジン完調の笹川賞は準優待機行動違反による賞典除外に泣いた。
が、これは去年の今垣と同じパターン。奇しくも同じグラチャンだ。優勝のフラグは立っている(と私は勝手に思い込んでいる)。
そんな折、大村競艇場から電話がかかってきた。
「おめでとうございます、この度グランドチャンピオン決定戦の選手紹介であなたが応募した白井英治選手の紹介文が採用されました」
SGの大舞台で好きな選手の紹介に自分が考えた文が使われるなんて、ファンにとってこんな光栄なことはない。当日はJLCの前で正座しながら選手紹介を見ることにしよう。
こんな素晴らしい企画を考案してくれた大村競艇場さんに感謝するとともに、ホワイトシャークのSG戴冠を願いながら…。
今度こそ、今度こそ!!
君の家に泊まってツキを上げたい人が続出やろうね。
ガリガリ君からここまで成り上がるストーリーも珍しいわ。
選手紹介式からホワイトシャーク注目しときますね
大村から直電も凄いし、アヴェンチュラも凄い?
家で3D麻美○まちゃん試写会して下さい