六番札所安楽寺は竜宮城の門構えだった。山門の中は手入れが行き届いていて、四季折々の景観を楽しめる美しいお寺だった。八十八箇所最初の宿坊があり、温泉に入って疲れを癒すにはとても良いところだろうと思った。
奈良時代の東大寺大仏建立した時代のお話。二人の主人公がおり、一人は大きく成長し、もう一人は地位や名誉にこだわり人を陥れ人間として堕落し悲劇的な最期を迎えるお話。この話は深くて火の鳥の中でも最高傑作だと思う。
御本尊 薬師如来
本尊真言 おんころころせんだりまとうぎそわか
御詠歌 かりの世に知行(ちぎょう)争うむやくなり 安楽国の守護(しゅご)をのぞめよ
こちらでは大師堂前から湧き出る宿坊の温泉とラジウム鉱泉入りの薬湯も有名とのこと。宿泊者のみ入浴可能とのことでお遍路さんにも好評のようだ。
寺伝では、弘仁6年(815年)、この地に温泉が湧き出ていて諸病に効能があったことから空海(弘法大師)がとどまり、厄難や病苦から人々を救うために薬師如来像を刻んで堂宇を建立したのが始まりとか。温泉は、宿坊で楽しむことができる。
公式HPより
安楽寺にあるさか松の由来は、猟師の弓矢から大師を守ったと松の話で厄除けの松といわれている。このお話も深い。
あと、公式HPよればこちらのお寺にお詣りをして病が完治された方がいるようだ。
愛知県尾西市の水谷しづさん(当時49歳)は、脊髄カリエスの難病にかかり床についていた。当寺の住職は、夫の繁治氏に病床で苦しむしづさんを伴い、四国遍路をすすめた。二人は遍路の旅を決行した。ところが不思議にも巡礼の途中に、しづさんの難病が快癒した。現在の本尊・薬師如来像は、その報恩のために奉納されたもので、43センチほどの古来の本尊は胎内仏として納められている。昭和37年のことである。
公式HPより
母が知人から聴いたお話で、余命宣告された方が全財産を売りお遍路に出かけたらしい。その方はどうせ命が尽きるのなら身軽になりお遍路をしようと思い始めたようだが最後までまわると医者もびっくりで不治の病が完治していたという。命と引き換えに全財産無くなったとニコニコ笑って話していたらしい。
病の時、自分ではどうすることもできず、医者に任せ神様に祈り身体を委ねるしかなかった。もしかしたらこの私も薬師如来様に助けてもらったのかもしれない。病は辛いけど自分と向き合い内観できる経験だった。
ついこの間のこと、おんころころせんだりまとうぎそわかの御真言を病気で入院した知人に教えてあげた。お陰様で手術がうまくいきました。ありがとうございます。