おおたかの森と流山カナル物語

流山に住む主婦&薬剤師lalaの気紛れな日記
実は「福の神」らしいので、ゆったりまったり、周りを幸せにしていきます

長男の誕生日(とんでもない長文です)

2010-02-24 19:34:18 | 私のこと
何度も言いますが、今日は長男の誕生日
早いもので長男が生まれてから28年が経ってしまいました
実はあの日も水曜でした

昭和57年2月24日の朝、病室のカーテンを開けたら外が雪で
今までの人生では雪が降るといい事が起きていたから
『今日こそ、いいことが起きる』と思ったことを思い出します


あの頃、長男が生まれる以前に、富士見産婦人科事件と言うのがあって
なんでもかんでも帝王切開した悪徳病院、ということで大騒ぎになったため
世の中は、なるべく帝王切開しないで普通分娩を、という雰囲気で
当然私も、分娩する柏の病院も、普通分娩で出産、と言う考えでした

実は長男の予定日は2月上旬
ところが2週間過ぎても生まれる気配が無く入院
バルーンとか色々手をつくし、ようやく22日に5分間隔の陣痛が来たのです
しかしそのまま一向に間隔が縮まず、
二日二晩陣痛に苦しむ状態になってしまいました
それは真夜中でも5分間間隔で激しい痛みの陣痛が襲うため
全く寝ることが出来ず、とんでもなく辛い二日間で
体力的にも限界が来ていました

そして24日の雪の朝、
「明日木曜は休診なので、なんとか今日中に産みましょう」とのことで
分娩室に入り、ドクターが陣痛促進剤を打ったら、
お腹の中の赤ちゃん(長男)の心臓の音がおかしくなってしまったのです

急遽、帝王切開に・・・となったのですが
承諾のサインが必要な夫は茅ヶ崎にいるため
柏に来るのに時間がかかる、ということで
でもそれまで待ったら赤ちゃんが危ない、ということで
なんとか母のサインで帝王切開手術が始まったのです

で、お腹を開けてみたら、羊水が真っ黒

夫に似て長男の頭が大きかったことと(苦笑)
私の尾骶骨が産道側に曲がっていたため
出て来ようにも出れない状態だったようで
お腹の中で苦しくなって胎便をしたため
羊水が真っ黒になっていたとのこと

「あと30分遅かったら、母子共に危なかった」と言われました

なんとか長男も無事に生まれた後
「こんな状態でよく我慢しましたね。痛かったでしょう?」
と先生や看護婦さんに褒められまくったのです
でも私がいくら「痛い、痛い」と苦しんでいても
私の様子が全然平気に見えてたようで
「まだまだこんなもんじゃないですよ」
と言われるばかりだったんですよね

こちらも初めてだし、
「産まれる時の陣痛は天井の模様も見えない位痛い」と聞いてたので
『あぁ、まだ天井の模様が見えるから違うんだ』と思って我慢してたんです
ホントは相当痛かったんですね

私は根っから我慢強い人間で、
末っ子のくせに、色んなことに耐えながら生きなくちゃいけなかったので
我慢出来ちゃったんでしょうね

お陰で出産後は「我慢強い妊婦さん」ということで一躍有名になり(笑)
病室に来る看護婦さん、来る看護婦さんから
「まあ、この人が我慢強いお母さんね」って言われてました

でも普通分娩で産むつもりだったのに帝王切開になったのがショックで
次の出産も同じ所を切るため、三回までが限度だから
婦人病のために一回残した方がいいということで
お産は二回まで、と言われて
三人子供が欲しかった私は思いっきり凹んでしまいました

更に出産した翌日は、ちょうど中国残留孤児の第一陣が日本に帰国した日で
テレビで、太平洋戦争敗戦時、乳幼児の我が子を中国人に預けて帰国し
37年ぶりの親子の再会、ということで
涙、涙のニュースが放映されていたけど、その番組を見ながら
「二人しか子供を産めない私が、もしこの立場になったら
絶対子供は手放さない!」とか考えちゃって
それはそれは暗い気持ちになったのでした

でも私が長男を産んだ1週間後、
同じような状態の妊婦さんが入院してきたのですが
彼女の場合、入院時に突然破水し、しかもたまたま休診日で院長が留守で
他の若い医師が帝王切開をしたけど処置が遅かったため
赤ちゃんが亡くなってしまったのです

もう、とにかくかわいそうで、かわいそうで・・・

そして『私も赤ちゃんも無事だったから、贅沢言っちゃいけないんだ』
と自分の運の強さに気づき、感謝して生きなくちゃ、と思ったのでした


そんなこんなの、とんでもないドラマがあった長男の出産でした
ホントに痛くて辛くて大変な出来事でしたが
私も長男も今こうやっていることに感謝して
もうちょっと頑張って生きて行こうと思います

お誕生日、おめでとう~
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今夜のメニュー | トップ | TX ドラえもん☆スタンプラリー »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
親の気持ち… (ろじゃむ)
2010-02-25 01:52:46
こうして親の気持ちを読んでいると…
今の自分が…「ごめんなさい、両親!」って気持ちになります。

早く安心させてあげたいんですけどねぇ。
いつまでたっても子供です。

lalaさんのお子さんはこうして親の気持ちを
知ることができて幸せでしょうね。
いつも素敵なご家庭だなぁ~と思っています。 :-)
返信する
ろじゃむさんへ (lala)
2010-02-26 21:48:42
いえいえ、息子達は親のブログなんて見たくもないので
ブログをやってることは知っていてもタイトル名さえ知りません
だからこの話も知ることは無いですよ
でも私も息子達が見てないから伸び伸び書けるわけで
ま、今のままでいいかな(笑)

母親って、結構苦労して妊娠、出産、育児を経験してるんですよね
でもそういうことって、母親自身しか知らないことだから
他の家族にはわからない
自分の人生を振り返ってみて、つくづく思うことは
やっぱり「母は偉大」ですかね

ろじゃむさん、親孝行、頑張ってね
返信する

コメントを投稿