虫刺されの薬

2009年の記事ですが、この季節に必要な情報なので改めてお知らせします

また、最近はステロイド剤の安全性が確認され
顔などの部位の使用制限が無くなった商品が出てきたので
最後に赤字で訂正記事を追加しました
必ず、お読みください

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そろそろ蚊が出てきましたね
そこで、虫刺されに効果のあるお薬の情報です

みなさん、蚊などの虫に刺された時、
ムヒやキンカンなどを塗って、その時は痒みが治まっても
翌日同じところが痒くなって、いつまでも物凄く痒かった
という経験をしたことはありませんか？

実は蚊などの虫に刺されると
「即時型」と「遅延型」の２種類の痒み（アレルギー）が現れます
そしてこの二種類の痒みに効く成分が全く違うため
「即時型」に効く成分しか入っていない古いタイプのお薬を塗ると
翌日も同じ所が痒くなるのです

「即時型」には坑ヒスタミン剤、「遅延型」にはステロイド剤が効きます
そのため現在は坑ヒスタミン剤とステロイド剤の2種類が入っている商品が
主流になってきています



こちらは古いタイプの虫さされ薬の一部です
スースーするメントールと坑ヒスタミン剤しか入っていません



こちらは坑ヒスタミン剤とステロイド剤の両方入っているお薬の一部です
メントールも入っているので、塗った瞬間からスースーして痒みを抑えます
メーカーによって配合成分は色々で
痛みなども抑える局所麻酔剤を含んだ商品や
ステロイドの中でも副作用の少ないアンテドラッグ（PVA）を使った商品があります
（PVA：プレトニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル）

液体、ジェル、クリームなどの種類があり
「塗りやすい」「指が汚れない」ということで液体を買い求める方が多いですが
クリームやジェルで刷り込むタイプの方が早めに効果が出ておススメかと思います

「ステロイドは怖い」と思われてる方が多いですが
蚊にさされた場合、早めに塗れば1回で効果が出ますので過剰な心配は無用です
むしろ掻き壊して細菌感染し、トビヒになることの方が大変です
お子さんの場合は特に早めの処置に心がけましょう

掻き壊して出血したり、透明の湿潤液が出た場合は
細菌が侵入している可能性があるので
抗生物質を合わせて使用して下さい

以前は目の周りにステロイドを塗ると白内障になるということで
目の周辺にステロイドを使ってはいけない、と言われていましたが
現在は、目を掻くことによって角膜が傷つき、それが原因で白内障になるということで
ステロイドが原因ではないとわかったので
現在は目の周りにも使えるようになっています

ただメントールがスースーして目が痛くなり、開けられなくなりますので
目の周辺には、メントールが入っていないお薬を使うようにしましょう


また掻かないようにバンドエイドやパッチを貼る場合
密閉すると皮膚がふやけて吸収量が増えるので
ステロイドは塗らずに抗生物質だけを塗りましょう

困った時は薬剤師に相談してください

以上、lalaのお薬情報でした
わからないことがあったら薬剤師に相談してね
（2013-07-11 16:23:55）


昨今、ステロイド外用剤の安全性が確立され
今まで、ステロイド外用剤の副作用と思われていた白内障は
ステロイドが原因ではなく、
痒みで目をこするため、角膜に傷が付くことで起こる、
ということがわかってきたため
現在は目の周りへの使用が可能な商品が出てきました

ただしメントールや殺菌剤を含む外用剤は目に刺激を与えるため
目の周辺は塗れない商品もあります
目の周りに使ってよいものかどうか、説明文書をよく読んでお使いください

またステロイドの長期間の使用は制限されています
ただし、虫刺されの場合は1回の使用で充分効果が出ますので
過剰な心配は無用です

（内服薬や、直接目に使用する点眼薬の場合の
長期使用、大量使用は白内障になると言われていますが
塗り薬のような外用薬は短時間、少量なので大丈夫ですよ）
ステロイド白内障の原因と症状

（2014-09-09 17:50:27）

蚊に刺されたら、まずは虫刺され薬！（デング熱を怖がり過ぎないで）