妄想日記

本当にあったこと、妄想してみたことごちゃ混ぜにして全部詩にしてみた。

黄色の未来

2020-08-31 22:00:00 | 妄想日記

チャイムの音が聞こえてきた。しばらくして楽しそうな声が近づいてきた。窓の外を見ると黄色い帽子の子どもたちが走ってきた。


「はやく!」

「まってよ!」

「せんせいがはしっちゃダメだっていってたよ!」


きゃいきゃいと楽しそうに響く声。あの年の頃は目にするもの全てキラキラとして見えて、明日もきっと笑っていられると無条件に信じていた。きっと彼らもそうなんだろう。


彼らはこれからどんな人生を歩むのだろうか。

どんな夢を持って、どんなことに興味を持ってどんな人間になっていくのだろうか。

きっと楽しいばかりではなくて、綺麗なことばかりではないだろう。


だけど、だけど、きっと大丈夫。

君たちの未来は明るいよ。


そう去っていく黄色い帽子たちに呟いてパソコンに向かう。

彼らの未来を少しでも明るくするために。


黄色の未来

2020-08-31 22:00:00 | poem

チャイムの音が聞こえる

少しして

楽しそうな声が近づいてきた


窓の外を見ると

黄色の帽子が

駆けている


きゃいきゃいと

楽しそうに響く声

きっと目に見える全てが

彼らには輝いているのだろう


これから黄色い彼らは

何色になるのだろう

どんな夢を抱いて

どんなことに興味を持って

どんな人間になっていくのだろう


大丈夫、君たちの未来は明るいよ


通り過ぎる黄色い帽子たちを

見つめながらそう呟いた



秋を恋う

2020-08-30 20:30:00 | poem

秋を待つ

世界が

赤や黄色 オレンジに

色付く季節


秋がいちばん好き

美しくて

空気が澄んで

楽しくて

少し切ない


過ごしやすくて

夜は少し寒い


一瞬で冬に移り変わる

刹那的な季節

だからものがなしく

切なく 愛おしい


秋が待ち遠しい

まだ 

暑い日は続きそうだけど

早く秋よこい


秋を恋う

2020-08-30 20:22:00 | 妄想日記

秋を待つ。四季の中でいちばん秋が好き。

世界が赤や黄色、オレンジ色に色付く季節。秋は空気が澄んでいて、凛としている。紅葉やイチョウが美しい。ヒラヒラと舞い落ちる葉と、地面に積み重なる様さえ美しい。


ご飯が美味しいし、スイーツも美味しい。それに店頭に並ぶ洋服がどの季節よりも可愛い。お洒落が楽しくなる季節だ。何をするにも楽しくて心が躍る、だけど何故か切ないそんな秋が好きだ。 


夏の暑さが和らいで過ごしやすくなる季節。夜は少し寒くて毛布を引っ張り出すか悩み始める季節。


ようやく夏が終わって、秋が来たと思ったらすぐに冬に移り変わっていく、そんな刹那的な季節だからたまらなく愛おしいのだ。


まだ、夏も終わっていないんだけどね。早く秋よこい。


世界でいちばん

2020-08-29 22:30:00 | 妄想日記
「『世界でいちばん君が好きだ』この言葉における世界とはなんだろうか」
毎週木曜日の5時間目の講義で社会学の先生が問いかけた。

世界の人口は約70億人。この70億人の中からいちばん好きな人ということ?そうじゃないよね。世界70億人に会うことなんて到底不可能だ。

ここにおける"世界"はきっと、"私"の世界で。今まで出会った人、認識した人その中でのいちばん好きな人ということなんだろう。

私は考える。今までの人生でどれくらいの人と出会ったのだろうかと。数え切れないくらいたくさんの人と出会った。その中のいちばんはきっと彼で。

「好きな人と両思いになる確率は1%にも満たないらしい」
なんて先生が言っていることを聞き流しながら、彼のことを思う。講義中に何をやっているんだという感じだけれども。

私が今まで出会った人の中で何故だか彼だけは輝いて見えた。明るくて優しくて、少し抜けているところがある人。温かい手の人。

そうこうしている内に終わりの時間がきて、帰り支度を始める。

私の世界ではきっと彼がいちばんで、にばんめなんていない。
そんなことを考えながら教室を出ると別の講義を終えた彼と鉢合わせた。

「お疲れ。途中まで一緒に帰ろう」

なんて言うから、あなたの世界でいちばんは私ですようにと願わずにはいられなくて、0.0025%の奇跡を信じたくなる私がいるのだ。