妄想日記

本当にあったこと、妄想してみたことごちゃ混ぜにして全部詩にしてみた。

贈る

2023-05-23 01:26:00 | 妄想日記

君に好きだと伝えようと思った。だから日曜日は一日中君への告白を考えていた。




君に好きだと伝えようと思った。素敵な言葉で伝えようと思った。どう伝えたらいいんだろう?
「愛してる」?
「君が特別なんだ」?
しっくりこなくて、もっと君に相応しい言葉があるのかもしれないって思って辞書に手を伸ばした。それでもやっぱりいい言葉が見つからなかった。

君に好きだと伝えようと思った。言葉は見つからなかったから、花で伝えようと思った。どんな花を贈ればいいんだろう?
バラ?チューリップ?アネモネ?ハナミズキ?
どんな花を思い浮かべても、君にピッタリ似合いすぎて、君に贈るべき花が分からなかった。

君に好きだと伝えようと思った。花は分からなかったから、絵を描いて伝えようと思った。どんな絵を描けばいいんだろう?
笑顔?横顔?後ろ姿?
たくさんの絵を描いたけど、満足いく君の絵は僕の技量では描ききれなかった。



月曜日、何も準備できずに君に告白をする時間になってしまった。
「すすすすす、好きです。」なんとか言葉を紡ぐ。たまたま見つけて摘んできた、だけど握りしめてよれよれになってしまった四葉のクローバーを差し出した。
思い描いた告白とは違ったけど、君は笑って四葉のクローバーを受け取ってくれた。
僕は嬉しくて、泣きながら笑顔の君と記念の写真を撮ったんだ。


贈る

2023-05-23 00:42:00 | poem

君に伝えたい思いがあるのに
なんと表現したらいいのかわからなくて
辞書を捲ったけれど
相応しい言葉は見つからなかった。

花を贈ることを考えたけど
君はどんな花も似合うから
贈るべき花が分からなかった。

絵で伝えようとしたけれど
僕の技量では君を描ききれない。

既存の言葉では言い表せない程君は魅力的で
どんな花よりも君は美しい。