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conscience

my diary

星空を見て虚しさを思う。

2022年11月07日 | 日記
 秋の澄んでいる大気の為か、このところ空を見ると星がよく見える。もっとも、田舎にいた時には天の川に無数の星が瞬いているのが見えたものだったが、街で住んでいると星空も見えにくい。ところで、星を見ていて、ふと思ったのだが、相対性理論では、ブラックホールでは時空すら曲げてしまうということが言われているとのことで、そうであれば、我々が認識している時間の概念も不動のものでないことになる。もとより、我々が存在しているという自己認識すらも、我々の脳の生物化学反応や電気信号によって生み出されたものであるというが、そうすると、全ての存在は空であるという仏教的な考え方にも繋がる。我々が、今、現在、生きているという認識すらも怪しいものであるかもしれない。
 そう考えてみると、何かにとらわれて生活している日常や今までの人生すらも虚しく感じることになる。金、プライド、色恋、社会的約束事、そんなものに捕らわれることも何か虚しくなってくる。何かによって心が傷つけられるようなことすらも大して意味を持たないということになる。我々の存在そのものが、宇宙がビッグバンによって発生した時の超巨大なエネルギーの流れの中の泡のようなものであり、消え果てても何の影響も無いし、気づかれることすら無いのである。毎日、新聞やネットニュースを見ていると、戦争のことや、自己利益しか頭にないと思われる政治家達のことが取り上げられているし、物価高騰が続いていることや、コロナ感染者が高止まりし、この冬に向けて感染拡大の様相にあることなども書かれているが、そんな世の中のあらゆることすらも虚しく感じてならない。しかし、個人的には、空腹になれば何か食べたいと思うし、眠くなれば寝たいし、齢がいっても魅力的な女性には目が向く、色即是空とはいかないものである。

 今度、図書館に行ったときに仏教哲学関係の本か相対性理論の本でも探しておこうかと考える、今日この頃であった。
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