徳島駅から、わずか600mの所に新駅が出来るという。新駅は、建設中の音楽ホールの前に作られるという。果たして何人が利用するだろうか。私なら、わずか600mの距離なら歩くと思う。そもそも、牟岐線では、赤字路線の廃止論議もあるなど危機的な状況にあるのに、何故、わずかな距離に新駅を作る必要があるのだろうか。600mといえば、都会では、乗り換えなどで日常的に歩いている距離である。それを徳島県のお年寄りには格別に負担のかかる距離なんだろうか。確かに、年齢が行くにつれ膝や腰などが痛く感じることは日常的にある。しかし、現在のコロナ禍でも言えることだが、感染の恐れがあるからとして家に閉じこもってばかりではいけない。昔の子供の時の通学では、重いランドセルを背負って何キロも歩いて通学していたではないか。歩け、歩け、可能な限り、杖を突いてでも歩こう。私は、毎朝、暑い中でもマスクをしての散歩は欠かさない。
昔、私が子供の時にテレビの「番頭はんと丁稚どん」などで見ていた大村崑氏は、齢90歳になるのに筋トレで鍛えて元気だという。筋トレまでやる必要はないかもしれないが、高齢者と言えども楽してばかりいると、筋肉が衰えて心身や生活機能が衰えるフレイルという状態となる。600mは、高齢者でも無理なく歩ける距離ではないだろうか。また、新駅を作るよりも、イベント時に巡回バスなどを増加させる方が理にかなっているように考えるが、間違っているだろうか。