「春の朝」の元の言語はこう。
The year's at the spring
And day's at the morn;
Morning's at seven;
The hill‐side's dew‐pearled;
The lark's on the wing;
The snail's on the thorn;
God's in his heaven ―
All's right with the world!
これが前回述べたような日本語の訳詞になるとは。
上田敏の訳詞でなかったらこうはならなかっただろう。
漱石と同年に亡くなった言葉の天才。43歳という短命だった。
「海潮音」は訳詞集なのでいろいろな原作者の詩が載っている。
その方面の知識がない身でもかろうじて見覚えのある詩人の名が載っている。
シャルル・ボードレール
ビクトル・ユウゴウ
カール・ブッセ
ハインリッヒ・ハイネ
等続くが、その中に
ロセッテイなる名前が二人ある。
そのうち二人目の「ダンテ・ゲブリエル・ロセッテイ」!
どこかで聞いたことがあるような無いような?
もしやと調べたら、10年以上前に惹かれ、神田まで画集を探しに行ったラフェル前派の画家だった。
東京で開かれた画展にも出かけている。
明治38年発行の古い訳詞集をのぞくことで絵画と詩の二分野で200年も名を残し続けていることを知るに至った。
ロセッテイ 「最愛の人」

漱石もイギリスで見ている有名な「オフェリア」

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