尊敬する大先輩からチケットをいただきました。
何時も慎み深くしとやかで、それでいうベきときはいうきっちりと決めて
おまけに美人で。声がとってもきれい!
大学教授をなさってました。
誘ってくださったのですが、日程が合わずチケットをいただいて、
私も、やっとみに行く時間ができて、いきました。
「手塚雄二展、」
「一瞬と永遠のはざまで」という副題がついていて
30年以上の画業から厳選された作品70点を
「寂」「「雅」「塊」「謐」「燦」というテーマのもとで展示されていました。
わたしは今まで多くの日本画をみてきました。
この展覧会で初めて彼の作品に接したのですが、
素人の私が見ても、なみでない技量と美術感覚の持ち主だということを感じました。
平山郁夫さんという日本画の重鎮なき後、どういう方向に日本画は流れていくのかと
注目しておりましたが、彼がその担い手のひとりなんですね。。
1953年生まれと、今一番の方ですね。
それは初めて公開されたという素描からもみてとれます。
この線の鋭さと性格なデッサン、それでいて花の持つやさしさ、美しさを感じますよね。
東京練馬で父が友禅職人であった事など
才能をさらに豊かにしているんでしょうね~
金を使った華やかなもの
(風宴2004)
また一見無彩色にみえるものでも、眼を近づけて見るとどれくらい
下地に手を入れて作品を仕上げているか。
感嘆の声をあげてしまいます。
(画集からとったもので不鮮明ですが・・海霧2003)
大きな海の絵に波がある。
そのちいさな波がしらの一つ一つが下地で作られているんです。
これほど素人の絵とプロの絵の違いを感じることは初めてです
多分これは匠の技という分野なのかしら。
それは彼の持つ日本画の装飾性の探求という表現の一端でしょう
写真からは、ほとんど表現を感じられないのは残念です。
(雨明2010)
今日はみっちゃんは新年最初の油絵を制作しました。
もうがっかりでしょげてしまいます。もちろん比較するほうがおかしくて・・
私はたのしんで、描けばいいのですが・・
それくらい彼の作品には圧倒されました。
(蔦模様2010)
天下の松坂屋の美術館、お正月のギャラリーを飾るのにさわしい作品群でした。
機会があったらごらんくださいね~
よんでくださってありがとう