世田谷パブリックシアターで、野村萬斎さん、演出、主演の「マクベス」を観た。

出演者は5人だけ。上演時間が1時間半。これまで、色々な演出の「マクベス」を観ているのですが、どんな舞台になるのか、想像できないまま、客席に座っていました。
この上演に先立って、リーディングという形で「マクベス」を同じ出演者で上演されていたのですが、こちらの方は観られなかったので、比較はできないのですが、観終わって感じたのは、これだけ、コンパクトにしても「マクベス」という物語の骨組みはそのまま残るのだという事。
その事実に少々驚いたのと同時に、全体としてオーソドックスな「マクベス」だったなと感じたのでした。
これまで萬斎さんは古典芸能の手法を用いてシェイクスピア劇を上演してこられたのですが、今回の作品は、古典芸能の手法はほとんど用いずに、その世界観と作品を重ね、視覚的、聴覚的和風を少し取り入れる形となっていました。
又、人生と四季の巡りをマッチングさせ、人間の営みによって生まれる負の遺産から派生する人の不幸をラストは再生で締めくくって見せていて、とても納得してしまいました。
萬斎さんって、本当に色々なアイデアをお持ちで、これからの演出家としてのお仕事にもとても期待してしまいます。
余談ですが、バンクォー役の福士さんの雰囲気がどこか吉田鋼太郎さんに似ていらして、萬斎さんと並んでおられると「オイディプス王」を思い起こしてしまいました。
それから、マクベスが実在の人物だと初めて知りました。そのうえ、日本の「四谷怪談」みたいな現象が起こるらしくて、上演前には、いわゆるお払いのような事もするらしいです。
世田谷パブリックでは、盛り塩がしてありました。何事もなく楽まで公演を重ねられる事をお祈りしています。


出演者は5人だけ。上演時間が1時間半。これまで、色々な演出の「マクベス」を観ているのですが、どんな舞台になるのか、想像できないまま、客席に座っていました。
この上演に先立って、リーディングという形で「マクベス」を同じ出演者で上演されていたのですが、こちらの方は観られなかったので、比較はできないのですが、観終わって感じたのは、これだけ、コンパクトにしても「マクベス」という物語の骨組みはそのまま残るのだという事。
その事実に少々驚いたのと同時に、全体としてオーソドックスな「マクベス」だったなと感じたのでした。
これまで萬斎さんは古典芸能の手法を用いてシェイクスピア劇を上演してこられたのですが、今回の作品は、古典芸能の手法はほとんど用いずに、その世界観と作品を重ね、視覚的、聴覚的和風を少し取り入れる形となっていました。
又、人生と四季の巡りをマッチングさせ、人間の営みによって生まれる負の遺産から派生する人の不幸をラストは再生で締めくくって見せていて、とても納得してしまいました。

萬斎さんって、本当に色々なアイデアをお持ちで、これからの演出家としてのお仕事にもとても期待してしまいます。

余談ですが、バンクォー役の福士さんの雰囲気がどこか吉田鋼太郎さんに似ていらして、萬斎さんと並んでおられると「オイディプス王」を思い起こしてしまいました。

それから、マクベスが実在の人物だと初めて知りました。そのうえ、日本の「四谷怪談」みたいな現象が起こるらしくて、上演前には、いわゆるお払いのような事もするらしいです。

世田谷パブリックでは、盛り塩がしてありました。何事もなく楽まで公演を重ねられる事をお祈りしています。